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IRC、シリアの病院に対する破壊的な攻撃を非難

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14 Jun 2021 03:06:21 GMT9
14 Jun 2021 03:06:21 GMT9
  • 反体制派が支配する北部の都市アフリーンに対する土曜日の攻撃で、少なくとも21人が死亡した

ベイルート:日曜日、国際救済委員会 (IRC) は、病院を機能停止に追い込み、民間人と医療スタッフの命を奪った、シリアの都市アフリーンに対する砲撃を非難した。

英国に本拠を置くシリア人権監視団の戦闘監視員によると、反体制派が支配するこのシリア北部の都市に対する土曜日の攻撃では、主に病院が砲撃され、少なくとも21人が死亡した。

「我々は、シリア北部で最大の医療施設の1つであるアル・シファア病院に対するこの破壊的な攻撃を断固として非難する」と、IRCでシリア担当ディレクターを務めるウォルフガング・グレスマン氏は述べた。

「今回の攻撃は、今年に入って11回目の医療施設に対する攻撃であり、2019年1月以降に確認された医療施設に対する攻撃は計124回になる。」

死亡した21人のうち、17人は民間人で、その中には少なくとも4人の病院職員が含まれていると人権監視団は発表し、それ以外にも23人が負傷したと付け加えた。

IRCは、この攻撃により救急治療室と分娩室が完全に破壊されたと伝えた。

今回の攻撃は、今年に入って11回目の医療施設に対する攻撃である。

ヴォルフガング・グレスマン、IRCシリア担当ディレクター

「病院の機能は現在停止している。このような攻撃を止まることが重要だ」と声明では述べられている。

人権監視団によると、土曜日の砲撃は、イランとシリア政権を支持する民兵組織が、クルド軍支配地域の近くに展開するアレッポ県北部から発せられた。攻撃の責任を認める声明はどこからも出されていない。

クルド人が率いるシリア民主軍 (SDF) は、今回の砲撃への関与を否定する声明を発表した。

アフリーン地域では、親トルコ派反政府勢力が支配するすべての地域と同様に、標的を絞った殺害、爆撃、銃撃が定期的に発生している。

シリア内戦では、平和的なデモ隊に対する残忍な弾圧が契機となった2011年以来、50万人近くが命を落としてきた。

これとは別にレバノン軍は、危機に見舞われたシリアからの違法な海上横断を試みる、11人(ほとんどがシリア人)を乗せた小型船舶を拿捕したと日曜日に発表した。声明によると、レバノン海軍は北部の港湾都市トリポリ沖でその小型船舶を発見した。その乗客は全員身柄を拘束され、取り調べに送られたと同軍は付け加ええいる。

その船は「シリア国籍の10人とレバノン人1人」を運んでいたと述べられていた。

彼らの目的地は特定されていないが、欧州連合の加盟国で、シリアやレバノンからほど近いキプロスは、ここ最近頻繁に海上からの密入国先となっている。

5月にレバノン軍は、シリア人59人を含む60人を乗せた船をトリポリ近くで捕まえた。

人口600万人あまりのレバノンは、100万人を超すシリア人難民を受け入れているという。

国の経済危機によってもたらされた貧困率の拡大と食糧不安の高まりによって、レバノン国民は大きな打撃を受けている。

AP

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