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サウジ外相、イランが核武装すれば「あらゆる事態視野に」と発言

日曜日にアブダビで開催された世界政策会議の壇上でインタビューに答えるサウジ外相のファイサル・ビン・ファルハーン王子。(スクリーンショット)
日曜日にアブダビで開催された世界政策会議の壇上でインタビューに答えるサウジ外相のファイサル・ビン・ファルハーン王子。(スクリーンショット)
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12 Dec 2022 03:12:02 GMT9
12 Dec 2022 03:12:02 GMT9

アラブ・ニュース

  • サウジアラビア外相は、OPEC+の減産決定は「全面的に正当なものだ」と述べた
  • ファイサル王子は、中国との協力関係の継続は「極めて重要」であると発言した

リヤド: サウジアラビア外相は日曜日、イランが実用可能な核兵器を確保した場合、湾岸諸国は安全保障の強化に向けて行動し、あらゆる事態が視野に入ると述べた。

「イランが実用可能な核兵器を確保すれば、あらゆる事態が視野に入る」と、アブダビで開かれた世界政策会議(World Policy Conference)の壇上で、ファイサル・ビン・ファルハーン王子はインタビューに答えた。

「我々は湾岸諸国で非常に危険な領域内にいる…同諸国が自国の安全保障を確保する方途に目を向けることは確実だと考えてもよい」と述べた。

金曜日に開催されたGCC・中国サミットとアラブ・中国サミットについて、ファイサル王子は、サウジアラビアと中国の間の協力を引き続き強化することは「極めて重要」であると発言した。

「中国はサウジアラビアだけでなく、アラブ諸国ほぼすべての主要な貿易相手国であり、また、世界第2位の経済大国との関係強化に向けた対話は、全体の成長と繁栄の機会を促進する形でグローバル環境におけるパートナーシップ構築を進める上で、我々にとって極めて重要である」と述べました。

また、王子はサウジアラビアの外交政策について、第一にサウジアラビアの人々のために、第二に地域の人々のために、第三に世界の人々のために持続可能な繁栄を築く必要性が原動力となっていると付け加えた。

「この目標を達成するために、我々はあらゆる機会を探し求める。したがって、もし、グローバルな舞台での連携の機会があり、それが経済プログラムや社会プログラムを強化し、湾岸諸国を力づけるものであり、なおかつ協力によってのみ実現できるものであれば、我々はその道を歩むだろう」と外相は述べた。

OPEC+が10月に日量200万バレルの減産を決定したことについて、ファイサル王子は、サウジアラビア、OPEC、OPEC+は安定した市場を維持するために「非常に一貫した方針」を持っていると発言した。

「我々は、非常に困難な時期に市場の安定を確保するために、非常に、非常に懸命に取り組んできた。2019〜20年に遡ると、新型コロナウィルス感染症が流行した際、我々は、石油市場に深刻な混乱が生じるのを目の当たりにした。また、一部地域での価格はマイナスに落ち込み、結果としてエネルギー生産への投資が阻害され、市場への逆風につながった。

「我々は介入を行い、市場のバランスを取り戻し、今もそれを続けている。石油市場を天然ガス・石炭市場などと比べて見れば、石油は、ヨーロッパなど地域を問わず、他のエネルギー源と比べて安定を保ってきた。再生可能エネルギーと比べてもだ。なぜか。それは、我々が市場の安定維持のために積極的に取り組んできたからだ」と、ファイサル王子は話した。 

サウジアラビア外相は、石油の減産決定は「全面的に正当なものだ」とした。

「現在の価格水準を考慮すると、決定は全面的に正当なものだ」と述べた。

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