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漫画翻訳にAIを活用する日本の新興企業

スタートアップのオレンジ社によれば、「ワンピース」や「ドラゴンボール」などのマンガは日本にとって大きな成功例であり、その市場規模は2030年までに422億ドルに達すると予測されている。(AFP)
スタートアップのオレンジ社によれば、「ワンピース」や「ドラゴンボール」などのマンガは日本にとって大きな成功例であり、その市場規模は2030年までに422億ドルに達すると予測されている。(AFP)
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07 May 2024 04:05:29 GMT9
07 May 2024 04:05:29 GMT9

東京:日本のスタートアップ企業が火曜日、人工知能を使ってマンガの英語翻訳を現在の5倍速く、90%安くすることを目指すと発表した。

スタートアップのオレンジ社によれば、「ワンピース」や「ドラゴンボール」などのマンガは日本にとって大きな成功例であり、その市場規模は2030年までに422億ドルに達すると予測されている。

しかし、日本の年間生産量70万冊のマンガのうち、英語版が発売されるのはわずか2%程度だという。「翻訳プロセスが難しく時間がかかることや、翻訳者の数が限られていることも一因」だそうだ。

しかし、オレンジ社はその技術で、現在の業界の5倍にあたる月500冊の英語版マンガを生産し、5年後には5万冊を生産することを目指している。他の言語についてはまた後日とのことだ。

「書籍の翻訳に比べ、非常に短いセンテンスの会話やスラングを多用するマンガで使われる日本語の翻訳は非常に難しい」とオレンジ社の佐藤達弘マーケティング副社長は言う。

「特定の引用が実際にその場面で言われたものなのか、それとも心の中のつぶやきで心象風景を描写したものなのかを見極めるのも難しい」と佐藤氏はAFPに語った。

その他の課題としては、原文が縦書きであることが多いことや、雑音に相当する日本の言葉を探すことなどがある。

同社は、大手出版社の小学館と、政府が支援するJIC Venture Growth Investmentsを含む9つのベンチャーキャピタルから29億2000万円(1900万ドル)の資金を調達したと発表した。

同社は、コンテンツ海外流通協会によると年間55億ドル(約5,500億円)にのぼると推定される業界の海賊版対策にも、このツールが役立つだろうと述べている。

AFP

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