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NEOM Green Hydrogen Co.が大規模な風力タービンの納品を初めて受領

風力タービンは現在、陸路でアカバ湾近くのウィンドガーデン用地に輸送されており、そこで組み立てと設置が行われる。提供写真。
風力タービンは現在、陸路でアカバ湾近くのウィンドガーデン用地に輸送されており、そこで組み立てと設置が行われる。提供写真。
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08 Nov 2023 03:11:29 GMT9
08 Nov 2023 03:11:29 GMT9

アラブニュース

リヤド:サウジアラビアの5,000億ドル規模の巨大都市NEOMは、世界最大のグリーン水素プラント建設に向けて、大規模な風力タービンの納品を初めて受けた。 

このプロジェクトの設計を担当するNEOM Green Hydrogen Co.(NGHC)は、装置が10月8日にOxagonにあるNEOM港に納入されたと述べた。

風力タービンは現在、陸路でアカバ湾近くのウィンドガーデン用地に輸送されており、そこで組み立てと設置が行われる。

ACWAパワー、エア・プロダクツ、NEOMの合弁事業であるNGHCは、このグリーン水素プラントに電力を供給するために250基の風力タービンが設置され、年末までにさらに多くの納入が行われる予定であると述べた。 

「これは、来年にかけて届く一連の主要装置の初めての納品です。当社は今年初めに融資契約の先行条件を充足(フィナンシャル・クローズ)してから、継続的に大きく前進しており、2026年のグリーン水素輸出開始に向けて順調に歩んでいます」とNGHCのデイビッド・エドモンドソンCEOは話す。

そして、「今回の納入は、グリーン水素界のリーダーになるというNGHCの歩みにおける大きなマイルストーンであり、サウジアラビアとより広範な地域のエネルギー転換における大きな前進です」と付け加えた。

Oxagonで行われているこのプロジェクトでは、最大4ギガワットの太陽光エネルギーと風力エネルギーを合わせて、1日あたり最大600トンのカーボンフリー水素を生産することが期待されている。

NGHCは2026年の完成後、エア・プロダクツとの長期契約を通じて、グリーン水素をグリーンアンモニアの形で輸出することを目指している。

サウジアラビアはビジョン2030で謳っている目標に沿って、石油からの自国経済の多様化を着実に進めるなかで、再生可能かつ環境に優しいエネルギーの開発と輸出は同国にとって極めて重要である。 

Oxagonのビシャル・ワンチューCEOは、運用能力を拡大し続ける港湾にとって、グリーン水素プロジェクト向けの風力タービンの荷受けは大きな成果であると話した。

そして、「Oxagon全体で、NGHCなどの未来の生産施設が、建設工事の初期の基礎段階を終えて急速に進んでいるのを見てうれしく思います」と付け加えた。

NGHCは5月にグリーン水素プラントのフィナンシャル・クローズに達した。

同社は総投資額84億ドルのこの施設を建設するため、23の国内、地域、その他海外の銀行および投資会社と支援契約を締結した。

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