Since 1975
日本語で読むアラビアのニュース
  • facebook
  • twitter

バーレーンの観光ビジョン= 観光局新CEOとの対話

同CEOは今後のバーレーンの活気ある観光カレンダーを概説し、年間を通してイベントやお祭りを開催することを明らかにした。(提供)
同CEOは今後のバーレーンの活気ある観光カレンダーを概説し、年間を通してイベントやお祭りを開催することを明らかにした。(提供)
Short Url:
09 Apr 2024 10:04:09 GMT9
09 Apr 2024 10:04:09 GMT9

ダイアナ・ファラー

ドバイ:バーレーン観光・展示局の新CEOに任命されたサラ・アーメド・ブヒジ氏がアラブニュース・ジャパンの取材に応じ、王国の観光開発に関する野心的なビジョンについて語った。

ブヒジCEOは、文化遺産の保護と持続可能な観光の実践を重視しながら、マナマをバーレーンおよびより広い地域の観光の中心地として位置づけることを目的とした戦略的イニシアチブを明らかにした。

「私たちの目標は、マナマを観光の首都として位置づけ、バーレーンの知名度を世界的な観光地として高めることです」と同CEOは説明した。

この職務を引き受けたきっかけについて、感謝の意を表し、次のように述べた「私はかつて観光局の役員として首相府に勤務していました。自分の経験を生かし、バーレーンの観光部門に貢献する機会だと考えています」

観光客誘致の具体的な戦略について尋ねると、同CEOはアラブニュース・ジャパンに次のように答えた「私たちのビジョンは、観光サービスを多様化し、バーレーンの豊かな文化遺産を紹介することです。バーレーン要塞のようなユネスコの世界遺産や遺跡の探検など、ユニークな体験を提供することで、世界中の観光客を惹きつけることを目指しています」

持続可能な観光が増加する中、同CEOはバーレーンの持続可能性への取り組みも例外ではないと述べた。

「私たちは、バーレーンの観光産業に持続可能な観光を取り入れることを約束します。文化遺産を保護することが最も重要であり、持続可能開発省と緊密に協力し、責任ある観光を実現しています」とCEOは語った。

また、同氏はマーケティング戦略について、デジタルマーケティングの役割と、近隣の湾岸協力会議諸国との協力関係を強調し「デジタルマーケティングは私たちにとって重要です。他のGCC諸国と提携し、この地域を観光のホットスポットとして総力を挙げて売り込んでいます。湾岸諸国を統一された観光地として宣伝するためには、協力が不可欠です」と語った。

そして、中国、インド、ドイツ、イギリスからの観光客が主な重点市場であると述べ、今後のバーレーンの活気ある観光カレンダーについて概説した。

アラブニュース・ジャパンの取材に対し、同CEOは「国王陛下の銀寿記念式典を祝うイベントや、一連の文化・エンターテイメントイベントなど、忙しい日程が目白押しです。最新鋭の展示センターで、国際的なイベントを開催することにも興奮しています」と語った。

その中には、バーレーン国際ジャズフェスティバル、アラブで人気の歌手のコンサート、カラーラン、コミコンなどがあり、これらはすべて4月に開催される。

同CEOは、インスピレーションを与えてくれるお気に入りの国のひとつが日本だと説明し。観光局が調査をした際「観光産業での、成功例のひとつは日本です」と答えた、と語り「日本の観光スポットは、ユニークです。バーレーンの観光客にも同様な体験をしてほしいのです」と続けた。

しかし、そのような観光スポットの準備には時間がかかり、今のところ、当局は「バーレーンのビーチ 」に取り組んでいると述べた。

バーレーンと日本は、以前にも観光に関して協力関係にあり、当局は昨年、日本人観光客の誘致と、バーレーンのホテルやホスピタリティ部門への日本からの増資を目指し、日本政府関係者と協議している。

最後に、同CEOはバーレーンの観光発展に楽観的な見方を示し、次のように述べた「私たちは、卓越性、持続可能性、相互協力に全力を尽くしています。バーレーンが一流の観光地としての地位を確立し続ける中、世界中から観光客を迎えることを楽しみにしています」と結んだ。

特に人気
オススメ

return to top