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サウジアラビアの8年ぶりの財政黒字は株式市場の成長の機会をもたらす

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13 Dec 2021 08:12:57 GMT9
13 Dec 2021 08:12:57 GMT9
  • タダウルの主要指数TASIと並行指数NOMUは予算前の立会をグリーン領域で終えた

アラブニュース

リヤド:サウジアラビアでは、財政赤字の8年間を経て2022年は900億サウジアラビア・リヤル(240億ドル)の財政黒字が見込まれ、内閣の発表ではGDP成長率は7.5パーセントと推定されている。株式市場の回復につながる機会がもたらされている。

タダウル(サウジ証券取引所)の主要指数TASIと並行指数NOMUは、予算前の立会でそれぞれ0.28パーセントと1.66パーセント上昇して、10,969.06ポイントと23,986.86ポイントになり、グリーン領域で終了した。

アル・ラジヒ・キャピタルのリサーチ部門責任者であるマゼン・アルスダイリ氏は、「今回の予算では、経済成長への信頼感を高める堅調なマクロ経済指標と、すべての投資家がポジションを維持するように株式市場の魅力を高めるのに必要な改革の継続が示されている」とアラブニュースに語った。

また、「来年の経済成長は、非石油部門の4パーセント成長に支えられており、これは流動性の増加が予想されることとともに、株式市場の堅調なパフォーマンスの推進力になっている」とも語った。  

不確実性が高まっているなか、サウジアラビアの来年の予算像は投資家心理に大きな影響を与えて、サウジ証券取引所の回復機運につながる可能性がある。

2021年の実際の予算額も、堅調な株式市場の原動力になる可能性がある。多くの企業で、2020年に減収減益となった後に、今年は黒字化しており、株式市場が回復している。

今年度は、新型コロナウイルス・パンデミックが引き起こした経済成長鈍化とサプライチェーンの破壊という大変動によって傷ついた市場が回復したため、サウジアラビアの財政赤字は昨年なされた当初予想の1450億リヤルから850億リヤルに縮小している。

2021年の歳入は9300億リヤルで、昨年時点の推定歳入額8460億リヤルとは対照的である。歳入の増加はサウジアラビアの非石油部門の利益に起因しており、同部門からの歳入は2019年の3320億リヤルから、2021年には3720億リヤルに増加している。これは今後の非石油部門の株価にとって良い兆候になっている。

この好調なパフォーマンスは経済の上向きトレンドと、短期的に決算が好調になる可能性を示しており、投資家の市場への信頼度を高めている。

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