• Majid Al Futtaim のCEO 、アラン・ベジャニ氏：MENAP （中東・北アフリカ・アフガニスタン・パキスタン）地域内での貿易はたった16％にすぎないと言ったら驚くでしょう
• アラン・ベジャニ氏：我々は雇用が経済成長の結果として生まれるということを忘れることがあります— 経済成長なしに仕事の口は生み出せません

ショーン・クローニン、ロンドン

何百万という雇用を生み出す可能性があるのなら、アラブ経済は障壁を取り除いて協働する必要がある。

2019年、同地域の経済は1％しか成長していないと予測されている。原油価格の低迷、地政学上の緊張状態、世界的な貿易戦争の影響が経済成長を阻んだためだ。

しかし、中東のビジネスリーダーおよび閣僚たちによるパネリストたちは、障壁を取り除き官僚主義的しきたりを打ち破る努力を重ねて、意味のある職場を作り出すために必要な経済成長を実現するよう呼びかけた。

「我々は雇用が経済成長の結果として生まれるということを忘れることがあります— 経済成長なしに仕事の口は生み出せません」とMajid Al Futtaim Holding のCEO 、アラン・ベジャニ氏は言う。 同社はドバイを拠点とする小売の複合企業で、中東全域でモールを経営している。

彼によると、世界の経済成長の大半は地域内の通商区画を通して生まれているが、中東内ではこのモデルはうまくいかなかったという。

「ASEAN （東南アジア諸国連合）地域を例にとると、彼らの貿易の56％が同地域内で行われています。一方MENAP地域内での貿易はたった16％にすぎないと言ったら驚かれるでしょうね。石油を除いたら、5％未満なのです。ですから、実際にこの地域は協働努力をしていないのです。世界の他国とは協働しても、地域内では互いに協働しないのです」

マジド・ジャファー氏によると、官僚主義的手続きもまた成長を妨げる原因となっているという。彼はアラブ首長国連邦を拠点とするクレセント石油のCEOを務める。

「一つの会社を登記するのに、国によっては１年以上かかるのです」と彼は言う。「ではどうすればそれを迅速にさせられるのか？妨げとなっているものを見つけ、改善方法を見つければよいのです」

中東と中央アジアは2020年に2.8％の成長率が見込まれると国際通貨基金（IMF）が1月20日（月）に発表した。この数字は10月の見通しよりは若干低めとなったが、OPECプラス産油国グループが原油の産出削減を延長するという最近の動きを反映した数字だ。同地域の経済成長は加速されて2021年には3.2％に達すると期待されている。