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エジプト、18億ドル規模のガス探査プロジェクトを計画

この5年間で、エジプトは217の油田と67のガス田からなる284の新たな鉱区を発見した。(Shutterstock)
この5年間で、エジプトは217の油田と67のガス田からなる284の新たな鉱区を発見した。(Shutterstock)
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06 Jul 2023 03:07:27 GMT9
06 Jul 2023 03:07:27 GMT9

アラブニュース

リヤド:エジプトは、2025年までに地中海、ナイルデルタ、西方砂漠に35の新たなガス井を掘削する、18億ドル規模の大規模な計画を策定した。

7月4日から5日にかけてウィーンで開催された第8回OPEC国際セミナーで、エジプトのタレク・エル・モラ石油鉱物資源相が同国の生産能力を向上させるためのプログラムを発表したことが、エミレーツ通信社(WAM)が入手した声明文で明らかとなった。

このプロジェクトは、2023年から2024年の会計年度中に21のガス田を、翌年に追加で14のガス田を掘削することを目指しており、エニ、シェブロン、エクソンモービル、シェル、BPなどの主要な国際企業が参加する。

エル・モラ石油鉱物資源相は、エジプトの石油部門が国際的なパートナーと共に、新たな石油・ガス資源の探索に取り組んでいることを強調した。

この5年間で、エジプトは217の油田と67のガス田からなる284の新たな鉱区を発見した。

エル・モラ石油鉱物資源相はまた、これらの新鉱区によってエジプトの埋蔵量に13億2000万バレルの石油が追加され、生産が大幅に増加したと付け加えた。

そして、エジプトのエネルギー事情について語り、石油とガスの生産はエジプトにおけるエネルギー需要の大部分を十分に満たしていると強調した。

化石燃料は、エジプトの一次エネルギー源の93%を占める。これらのエネルギー源は基本的に国内消費の約75%を賄い、残りは輸入を通じて補われている。

「エジプト政府は、2035年までに再生可能エネルギーが発電容量の42%を占めるようにするため、電力部門でクリーンエネルギーへの移行を加速させることを決定した」とエル・モラ石油鉱物資源相は述べた。

また、来年の石油市場の見通しについても触れ、石油輸出国機構は市場の変化や供給の動向に合わせた判断を行っており、原油価格は今後70ドルから80ドルの間で推移する予想だと語った。

さらに、エジプトは水曜日、上エジプトのソハグ県西部に50億ドル規模の風力発電所を建設するため、ノルウェー企業のスカテックに土地を割り当てる契約を交わした。

年間5ギガワットの発電量が見込まれるこのプロジェクトは、2030年までに再生可能エネルギーが同国のエネルギーミックスの42%を占めるという、同国の目標に貢献することを目指している。

この契約は、エジプトの電力・再生可能エネルギー省を代表する新・再生可能エネルギー庁とスカテックの間で締結された。

調印式にはムスタファ・マドブーリー首相のほか、新・再生可能エネルギー庁のモハメド・エル・カヤット執行委員長とスカテックのテリエ・ピルスコグ最高経営責任者が出席した。

1月には、エジプトはBP、エニ、エイペックスインターナショナル、エネルギーン、ユナイテッドエナジーに8つの石油・ガス探査鉱区を発注し、2億5000万ドル以上を投資して、地中海、西方砂漠、スエズ湾に散らばる少なくとも33の調査井を掘削していた。

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