アラブニュース

リヤド：海水淡水化産業におけるサウジアラビアの躍進が世界的に評価され、英国を拠点とするGlobal Water Intelligence（GWI）は同国のACWA Powerを中国以外で世界最大の水プロジェクト開発企業と認定した。

水産業に関する市場レポートを発行しているGWIは、このサウジアラビアの企業が世界トップデベロッパーのリストの中で大きくリードしていることを指摘した。ACWA Powerはグロスで日量680万立方メートル、ネットで日量320万立方メートルの生産能力がある。

ACWA Powerは2022年にサウジアラビア、バーレーン、アラブ首長国連邦にある4つのプラントにおいてネット容量240万m3/日の海水淡水化能力を追加した。

ACWA Powerのマルコ・アーセリCEOは声明の中で、「Global Water Intelligenceのような権威ある組織から、中国以外で世界最大の水プロジェクト開発企業として認められたことを光栄に思います」と述べた。

この反響はサウジアラビアだけにとどまりません。私たちはすでに12カ国に進出しており、そのうち4カ国で水事業を展開しています。2030年までに生産容量を倍以上に増加させる計画です。中央アジア、中国、東南アジア、アフリカ、中東の新市場への投資を計画しています」。

GWIがまとめたリストは、プロジェクト会社に資本参加することで民間資金を利用した上下水道処理プロジェクトを実施した企業を対象としている。このランキングは、プラントへの出資比率に基づき、総容量を分析した上で決定された。

GWIの報告書によると、世界の水市場はほぼ中国が独占しており、Beijing Enterprises Water Groupは世界最大の民間処理インフラ所有者である。

ACWA Powerは5月、今年第1四半期の純利益が2億6,970万サウジ・リアル（7,189万ドル）を記録し、前年同期の1億5,190万サウジ・リアルから78％増加したことを明らかにした。

サウジ証券取引所（Tadawul）への声明の中で、同社は増益の要因として、前年同期に停電を経験した発電所を含む既存プロジェクトの寄与が増えたことによる営業利益の増加を挙げている。