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AGF教育基金、日本の学校との協力へ「扉は開いている」

「是非(日本と)ともに学び、協力できることを探したいと考えています」とベン・ジャアファル博士はアラブニュース・ジャパンに語った。(AFP)
「是非(日本と)ともに学び、協力できることを探したいと考えています」とベン・ジャアファル博士はアラブニュース・ジャパンに語った。(AFP)
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08 Dec 2023 08:12:52 GMT9
08 Dec 2023 08:12:52 GMT9

ダイアナ・ファラー

ドバイ:UAEのアブドゥラー・アルグレア教育基金(AGF)のCEO、ソニア・ベン・ジャアファル博士は、日本の成功した教育システムが、中東地域の学生との協働に「扉を開く」ことができると述べた。

「是非(日本と)ともに学び、協力できることを探したいと考えている」とベン・ジャアファル博士はアラブニュース・ジャパンに語った。「日本だけでなく、世界中のあらゆる人から学べるよう、扉は開いている」

AGFは2015年に、教育による解決策を通じてアラブ諸国の若者が地域の持続可能な開発に貢献できるよう訓練し、エンパワーメントすることを目的に設立された。テクノロジーを基盤とした質の高い教育の機会を提供し、高等教育および労働市場へのスムーズな移行のための技能を育てるよう支援を行っている。

ベン・ジャアファル博士は、AGFは持続可能な未来のための環境への意識を高める教育を取り入れたいと考えていると説明した。

「我々は他者のためのより良い未来というアイデアに同意し、自分たちがそうされたいと望む仕方で他者を扱っています。それが我々の基本的価値観です。また、雇用と経済的自立、エンパワーメントのための教育と訓練の持つ価値を信じています」と博士は続けた。

ベン・ジャアファル博士は、これらの専門知識を実践的に実行することだけではなく、物事の交渉の側面にも焦点を合わせられるように、持続可能性に関するトピックと技能が教育に取り入れられるべきだと指摘した。

「例えばCOP28には科学者や技術者だけでなく、コミュニケーションの専門家が参加しています。交渉担当者、政治活動家、政治家、歴史学者も」と彼女は説明する。

ベン・ジャアファルCEOによれば、日本の国際協力機構を含む国際団体や他の国々はアラブ地域への関心を高めている。

「これらの団体は強い関心を抱いているものの、その関心は開発の古い手法にではなく、新しいインパクトに向けられています」と彼女は言った。

AGFがもたらすインパクトの例として、ベン・ジャアファル博士はヨルダンのあるシリア難民の物語を語った。彼女はAGFで農業の先端技術を学び、垂直農法を応用してコミュニティーに役立てられると知った。

この難民は習得した技術を実行に移し、オーガニック製品の販売も始めた。次いで20人の若い男女を雇うと彼らをトレーニングし、自らのビジネスを成功に導いた。

AGFはまた、UAEの教育省と協力して、持続可能な未来のために環境に優しいコミュニティー作りを進めている。

「我々のプログラムの1つは、『エコ起業特訓キャンプ』と呼ばれるもので、そこで若い人々が環境問題を解決するための自分のプログラムを売り込むのです」とベン・ジャアファル博士はアラブニュース・ジャパンに話した。「上位3名の女性たちは、起業のアイデアを実現させるでしょう」

イスラエルによる爆撃でガザ地区の大学と学校が破壊される中、若い学生たちの教育の未来は暗いものに思われる。

ベン・ジャアファル博士は、AGFはガザのパートナーと連絡を取り、AGFの難民教育基金を通じてどのような支援が可能かを探る予定だと述べた。

「教育の機会が破壊され、子供たちはどういうわけか自分に責任があると感じるという状況を過去にも目にしてきました。子供たちは自分を責めますが、彼らに責任はありません」と彼女は続けた。

AGFはこれまでも紛争地域で活動し、これらの地域で安全に教育が行われるよう尽力してきた。

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