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押収記録媒体が破損=池田議員事務所、証拠隠滅か―パーティー収入裏金事件

特捜部は、池田容疑者側が証拠隠滅を図った疑いがあるとみて調べている。(LDP)
特捜部は、池田容疑者側が証拠隠滅を図った疑いがあるとみて調べている。(LDP)
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08 Jan 2024 07:01:26 GMT9
08 Jan 2024 07:01:26 GMT9

自民党の最大派閥「清和政策研究会」(安倍派)の政治資金パーティー収入を巡る裏金事件で、東京地検特捜部が衆院議員、池田佳隆容疑者(57)=政治資金規正法違反容疑で逮捕=の事務所の捜索で押収したデータ記録媒体が破損していたことが8日、関係者への取材で分かった。

特捜部は、池田容疑者側が証拠隠滅を図った疑いがあるとみて調べている。

関係者によると、安倍派では派閥のパーティー券販売について所属議員の当選回数や役職によってノルマを設定。超過分の収入は議員側にキックバック(還流)し、派閥や議員側の政治資金収支報告書に記載せず裏金化していたとされる。

池田容疑者は、会計責任者で政策秘書の柿沼和宏容疑者(45)=同=と共謀し、資金管理団体の2018~22年分の収支報告書で派閥から還流を受けた計約4800万円を収入に含めず、過少に記載したとして7日に逮捕された。

関係者によると、特捜部は昨年12月27日、池田容疑者の議員会館事務所や地元名古屋市の事務所などを捜索。その際に押収した記録媒体を調べたところ、データが破損していたという。

特捜部は、池田容疑者側が証拠隠滅のため故意に記録媒体を壊した可能性が高いと判断。「罪証隠滅の恐れが大きい」として2人の逮捕に踏み切った。 

同法違反容疑での国会議員の逮捕は異例で、03年に国会議員として初めて同法違反だけで逮捕された坂井隆憲元衆院議員以来、21年ぶりとみられる。

時事通信

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