萩生田光一経済産業相は4日、キャサリン・タイ米通商代表部(USTR)代表とオンライン形式で会談した。両氏が会談するのは初めて。
会談では、インド太平洋地域での自由貿易推進へ連携を深めることを確認。中国を念頭に置き、国有企業への補助金など公正な競争をゆがめる措置への対処方針も協議した。
萩生田氏は、米国が日本の鉄鋼やアルミニウム製品に課している追加関税の撤廃を要請した。米国は2018年に安全保障上の理由から鉄鋼に25%、アルミに10%の追加関税を導入した。一方、米国と欧州連合(EU)は、EUからの鉄鋼の輸入制限緩和などで合意している。
タイ氏は今月15日から日本を初めて訪問し、萩生田氏らと会談する方向で調整している。
時事通信