函館空港に緊急着陸した航空自衛隊三沢基地(青森県三沢市)所属の最新鋭ステルス戦闘機F35Aについて、井筒俊司航空幕僚長は9日の記者会見で、機体のコンピューターシステムの一部に不具合が見つかったことを明らかにした。修理交換するとともに、全同型機の機体点検を実施。当面の飛行予定を取りやめ、安全確認やパイロットの教育を行うという。
防衛省によると8日午前11時58分ごろ、訓練で日本海上空を飛行中だったF35Aの機体に異常が発生し、午後0時18分に函館空港へ緊急着陸した。三沢基地の技師らが調べたところ、コンピューターシステム系統の不具合が分かった。過去にも同型機で同様のトラブルは起きているという。
当該機は部品を交換し、安全が確認できれば三沢基地に移動させる。
井筒空幕長は「函館、三沢をはじめ、地元、国民の皆さまにご心配とご迷惑を掛けたことをおわびする」と謝罪した。
時事通信