Since 1975
日本語で読むアラビアのニュース
  • facebook
  • twitter
  • Home
  • 日本
  • 資源外交、アフリカ強化=経産省、鉱物獲得へ協力提案

資源外交、アフリカ強化=経産省、鉱物獲得へ協力提案

西村康稔経産相が6日からアフリカに出張し、ナミビア、アンゴラ、コンゴ民主共和国、ザンビア、マダガスカルの5カ国を訪問する。(AFP)
西村康稔経産相が6日からアフリカに出張し、ナミビア、アンゴラ、コンゴ民主共和国、ザンビア、マダガスカルの5カ国を訪問する。(AFP)
Short Url:
04 Aug 2023 03:08:16 GMT9
04 Aug 2023 03:08:16 GMT9

電気自動車(EV)のバッテリーなどに欠かせない重要鉱物資源の獲得に向け、経済産業省はアフリカ諸国への資源外交を強化する。アフリカの資源開発プロジェクトで日本企業は出遅れており、政府として資源探査や人材育成などで2国間協力を提案して関係を構築し、日本企業の進出を後押しする。

日本は重要鉱物のほぼ全量を輸入に頼っており、レアアースのうち重希土類では中国に大きく依存している。アフリカとの積極外交には、重要鉱物で中国への依存を減らし、安定的な調達先を多様化していく狙いがある。

西村康稔経産相が6日からアフリカに出張し、ナミビア、アンゴラ、コンゴ民主共和国、ザンビア、マダガスカルの5カ国を訪問する。各国で大統領を表敬して鉱物資源の担当閣僚らと会談する方向で調整しており、13日に帰国する。

ナミビアではレアアース産業の立ち上げに向けた計画策定に協力する方針を伝える。コバルトが豊富なコンゴ民主共和国、銅を産出するザンビアでは、資源探査の強化で協力する。アンゴラとは貿易・投資の促進に関する共同声明を締結する予定だ。マダガスカルではニッケルの精錬所を視察し、今後の協力について意見交換する。

世界的な脱炭素化を背景に、蓄電池やモーターなどの製造に必要な重要鉱物の需要は高まっている。国際エネルギー機関(IEA)によると、銅、リチウム、コバルトは、2020年代中頃から需要が供給を上回る見通しで、安定調達に向けた世界的な争奪戦が始まっている。

時事通信

特に人気
オススメ

return to top