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北朝鮮の人権侵害、改善要求=6年ぶりに公開会合―国連安保理

安保理は14~17年、北朝鮮の人権問題に関する公開会合を開いてきたが、中ロの反対を受け、近年は非公式協議にとどまっていた。(AFP)
安保理は14~17年、北朝鮮の人権問題に関する公開会合を開いてきたが、中ロの反対を受け、近年は非公式協議にとどまっていた。(AFP)
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18 Aug 2023 12:08:52 GMT9
18 Aug 2023 12:08:52 GMT9

ニューヨーク時事: 国連安全保障理事会は17日、北朝鮮の人権状況を協議する公開会合を2017年以来、約6年ぶりに開催した。日米などが要請した。北朝鮮に対し、日本人拉致被害者の即時帰国や、国民の福祉を犠牲にして進める核・ミサイル開発をやめるよう求める声が相次いだ。一方、中国とロシアは会合に不満を表明した。

オンラインで報告に当たったトゥルク国連人権高等弁務官は、北朝鮮が「国家の軍事機構と兵器製造能力を支える」ために、子供を含む国民に強制労働を課していると指摘。また、日本人拉致問題について、関係者の高齢化に言及し「手遅れになる前に(解決に向けた)あらゆる努力が必須だ」と訴えた。 

トーマスグリーンフィールド米国連大使は「人権のない平和はあり得ない」と述べ、状況改善を要求。日米韓など52カ国と欧州連合(EU)は会合後、北朝鮮による人権侵害と兵器開発を「容認できない」と非難する共同声明を発表した。

これに対し中国は会合で「(開催に)反対の立場は明確だ」と演説。安保理では人権問題を扱うべきではないと語り、ロシアも「西側諸国の恥知らずな試み」と反発した。

石兼公博国連大使は会合後、報道陣の取材に「貴重な資源を困窮する国民に振り分けず、核開発にまい進する(北朝鮮の)姿勢を安保理で問うことは非常に意義がある」と強調した。

安保理は14~17年、北朝鮮の人権問題に関する公開会合を開いてきたが、中ロの反対を受け、近年は非公式協議にとどまっていた。北朝鮮外務省の金先敬国際機構担当次官は15日に会合開催を批判する談話を発表している。

時事通信

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