• 子ども、女性、高齢者がガザ地区の死傷者の70%を占めていると、アブ・ガザレー氏は発言

アラブニュース

リヤド：アラブ連盟は22日、ガザ地区で行われているイスラエルによる軍事活動激化の影響を軽減するための、アラブ地域によるパレスチナの人々への即時支援提供の取り組みを強調したと、サウジ通信社が報じた。

この声明は、ガザ地区で発生している悲惨な人道危機への対応を目的としてカイロで行われた、アラブ連盟とアラブ赤十字・赤新月社の共同主催による合同記者会見で発表されたものだ。

アラブ連盟のハイファ・アブ・ガザレー副事務局長は、ガザ地区の死傷者の70%を子ども、女性、高齢者が占めていると述べた。包囲を受けている飛び地であるガザ地区では、同地区内で家を追われた人の数が100万人に上ると推定されており、51万3,000人が国連パレスチナ難民救済機関（UNRWA）の施設に避難しているという。

世界保健機関（WHO）はガザ地区において、医療従事者に対する59回の攻撃、医療施設に対する69回の軍事攻撃を記録している。医療従事者37人以上が命を落とし、負傷者は多数に上る。救急車32台が稼働不可能な状態となり、診療所7施設が完全に活動停止状態に追い込まれている。

ガザ地区の医療セクター増強のために緊急で必要とされているものを特定するため、パレスチナ保険大臣と継続的にコミュニケーションが行われていることをアブ・ガザレー氏は強調した。

また、アラブ保健相評議会はエジプト赤新月社と連携し、ガザ地区に緊急人道支援の提供を行っている。

アラブ赤十字・赤新月社事務局長のサレー・ビン・ハマド・アル・トゥワイジリ博士は、イスラエルによる人道法違反を監視し、国際フォーラムで提示するという同団体の役割を強調した。

アル・トゥワイジリ氏は国際社会に対し、爆撃や封鎖により250万人が死の危険に晒されているガザ地区でのイスラエルによる「戦争犯罪」を止めさせるよう訴えた。