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ガザで通信網が再び遮断

イスラエル南部から見た、ガザ地区の上空で光る閃光弾(ロイター)
イスラエル南部から見た、ガザ地区の上空で光る閃光弾(ロイター)
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01 Nov 2023 05:11:18 GMT9
01 Nov 2023 05:11:18 GMT9
  • ハマスが運営するガザ保健省によると、イスラエル・ハマス紛争におけるパレスチナ人の死者数は8525人に達した

カイロ:ガザ地区の通信網が再び遮断されたと、通信サービス事業者2社が11月1日早朝、発表した。パルテル(Paltel)とジャワル(Jawwal)の報告によると、ガザ地区の電話回線とインターネットが「完全に遮断」されており、ここ5日間で2回目となる大規模な通信遮断となった。人道援助機関は、このような通信遮断が、すでに悲惨な状況にあるガザでの活動に深刻な混乱をもたらすと警鐘を鳴らした。

イスラエル軍が10月31日にガザ市近郊の難民キャンプに対して集中的に行った空爆により、アパートの建物が破壊され、建物があった場所には大きなクレーターができた。この時、イスラエルの地上軍はガザ北部で武装勢力ハマスと戦っていた。ベンヤミン・ネタニヤフ首相は停戦の呼びかけを拒否している。ガザ地区の230万人のパレスチナ人は半数以上が自宅から退避しているが、まだ数十万人がガザ北部に残っており、報道によれば、ガザ市の複数の地点にイスラエル軍の部隊と戦車が進軍しているという。

ハマスが運営するガザ地区の保健省によると、イスラエル・ハマス紛争におけるパレスチナ人の死者数は8525人に達した。占領下にあるヨルダン川西岸地区では、暴力やイスラエル人による襲撃により、122人以上のパレスチナ人が死亡した。

イスラエルでは1400人以上が死亡しており、その大半が、戦闘の開始となった10月7日のハマスによる襲撃で殺害された民間人である。加えて、約240人の人質がハマスによってイスラエルからガザに連れ去られた。

捕虜のひとりだったイスラエルの女性兵士が、特殊部隊の作戦により救出された。

インターネット監視団体のNetBlocks.orgはAP通信へのメールの中で、ガザ地区は「今週末の通信遮断と同様の、完全あるいはほぼ完全な通信遮断の状態にある」ことを認めた。

前回の通信遮断は10月27日夜から10月29日朝にかけて、イスラエルが戦争の新たな段階に入ったと説明したタイミングで、多数の地上部隊がガザ地区に進入した時期と重なる。11月1日早く、ガザの住民に電話で連絡を取ろうとしたが、連絡できなかった。

AP

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