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フーシ派、米海軍に「最大規模の」紅海での攻撃を仕掛ける

この画像では、アーレイ・バーク級誘導ミサイル駆逐艦「USSラブーン」が紅海を航行している。(資料/AFP)
この画像では、アーレイ・バーク級誘導ミサイル駆逐艦「USSラブーン」が紅海を航行している。(資料/AFP)
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11 Jan 2024 01:01:58 GMT9
11 Jan 2024 01:01:58 GMT9
  • サリー氏は次のように語った。「敵の米国部隊による我々の海軍への欺瞞に満ちた攻撃に対する報復として作戦を仕掛けた」

サイード・アル・バタティ

アル・ムッカラー:10日にイエメンのフーシ派武装組織が、多数のミサイルおよびドローンにより紅海の米海軍への報復攻撃を行ったと発表した。

軍部報道官のヤヒヤ・サリー氏は声明の中で、フーシ派のメンバー10人が死亡した12月31日の米国の海軍による攻撃への返報として、当該水域を巡視する米海軍の艦艇に向けて「多くの」兵器が発射されたことを明らかにした。

このフーシ派の行動は、同派がイスラエルによるガザ地区爆撃への米国の支援だとするものへの抗議でもあると、同氏は述べた。

サリー氏は次のように語った。「敵の米国部隊による我々の海軍への欺瞞に満ちた攻撃に対する報復として作戦を仕掛けた」

フーシ派メンバーが乗り、紅海で船舶の拿捕を試みた3隻の船を破壊した米海軍に対し、イランが支援するフーシ派は最近新たな脅迫をした。

フーシ派の発表があったのは、9日夜にイエメンの同派が支配する地域から発射されたフーシ派の21機のドローン、対艦巡航ミサイル、対艦弾道ミサイル1発を米国と英国の軍艦が撃墜したことを、米国の中央軍(CENTCOM)が10日に発表した数時間後のことだった。

Xへの投稿でCENTCOM は次のように述べた。「これは11月19日以降で26回目のフーシ派による紅海の商船航路への攻撃だ。負傷者や損害の報告はなかった」

また、この投稿では、紅海の安全を侵害するフーシ派を罰するという米国、英国、その他の国からの警告が改めて強調された。

ドローンとミサイルによる攻撃のほかに、フーシ派は、人道支援をガザに届けることをイスラエルに認めさせるための企ての一環として、商船を拿捕している。

国連のイエメン担当特使であるハンス・グルンドベルグ氏は最近、紛争終結を目指す和平計画をまとめるためにイエメンの敵対勢力と協議していた。

オマーンの首都マスカットで、グルンドベルグ氏はフーシ派の交渉責任者モハメド・アブドゥル・サラム氏およびオマーン高官らと会談し、全国的な停戦の実行、イエメンにおける政治プロセスの再開、公務員の給与支払いといった問題に対処するロードマップを策定するための自身の取り組みに、国際的支援を得る方法について話し合った。

7日に、イエメンの国際社会が認める大統領指導評議会の議長であるラシャド・アル・アリミ氏がグルンドベルグ氏と現在までの進捗状況について話し合った。

アル・アリミ氏は、10日にリヤドで行われたフランスの駐イエメン大使キャサリン・コルム・カモウン氏との会談で、国連主導の和平に向けた取り組みを支援するという評議会の誓いを新たにした。

フランス大使との話し合いの中でアル・アリミ氏は、紅海における国際的海運活動とイエメンの石油施設に対するフーシ派の攻撃による経済的影響を軽減するための自国政府の努力を強調した。

最近グルンドベルグ氏は、イエメン政府とフーシ派の双方から、停戦およびその他のイエメン国民の苦境を緩和する措置を支援するという約束を取りつけたと述べた。フーシ派管理地域の国家公務員への給与支払いや、政府管理地域からの石油輸出の再開を含むものだ。

一方、イエメンの臨時首都アデンにある、政府が運営する刑事裁判所は10日に、ダーリウ県で軍用車両を爆破して政府軍の兵士たちを殺害した罪で、手入れを受けたフーシ派グループのメンバー3名に死刑判決を言い渡した。

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