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イラン反体制派、絞首刑にハンスト抗議

イラン・イスラム共和国内および亡命中のイラン反体制派は25日、イランで絞首刑が急増していることに抗議してハンガーストライキを行った。最近では2022年の抗議行動の参加者で、メンタルの問題を抱えていたという活動家の絞首刑が執行された。(AFP/ファイル)
イラン・イスラム共和国内および亡命中のイラン反体制派は25日、イランで絞首刑が急増していることに抗議してハンガーストライキを行った。最近では2022年の抗議行動の参加者で、メンタルの問題を抱えていたという活動家の絞首刑が執行された。(AFP/ファイル)
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26 Jan 2024 01:01:01 GMT9
26 Jan 2024 01:01:01 GMT9
  • 獄中の2023年ノーベル平和賞受賞者ナルゲス・モハンマディ氏を筆頭に、テヘランのエヴィン刑務所にいる数十人の同房者が1日限りのハンガーストライキを行った
  • イラン政府の死刑執行に対する懸念は、23日にモハマド・ゴバドルー氏の絞首刑が執行されたことを受けて強まっている

パリ:イラン・イスラム共和国内および亡命中のイラン反体制派は25日、イランで絞首刑が急増していることに抗議してハンガーストライキを行った。最近では2022年の抗議行動の参加者で、メンタルの問題を抱えていたという活動家の絞首刑が執行された。

獄中の2023年のノーベル平和賞受賞者であるナルゲス・モハンマディ氏を筆頭に、テヘランのエヴィン刑務所にいる数十人の同房者や、国外に住む著名な運動家が、1日限りのハンガーストライキを行った。

イラン政府の死刑執行に対する懸念は、抗議行動中に警察官を車でひき殺したとして死刑を言い渡された23歳のモハマド・ゴバドルー氏が23日に絞首刑に処せられたことを受けて強まっている。ゴバドルー氏の裁判は著しく不公正な裁判であったと活動家たちは指摘している。

ノルウェーを拠点とするNGO「イラン・ヒューマン・ライツ」によると、今年これまでに少なくとも54人がイランで処刑されており、ゴバドルー氏はそのうちの一人である。

これまでのキャリアを通じてイランの死刑執行に反対する運動を続けてきたモハンマディ氏は、家族が運営するインスタグラムのアカウントで、テヘランのエヴィン刑務所に収監されている61人の女性「政治囚」全員が25日にハンガーストライキを行うと述べた。

「投獄された女性たちは、処刑された人々の名前を語り継ぎ、イラン・イスラム共和国の刑務所で処刑を待つ何百人もの人々の命を救うために抵抗する」とモハンマディ氏は声明で述べた。

抗議行動を支持したことで拘束され、保釈後2週間も経たないうちに11月に再逮捕されたラッパーのトゥーマジ・サレヒ氏は、自身のソーシャルメディアアカウントで、彼もハンガーストライキに参加すると述べた。

抗議行動をめぐって獄中生活を送ったイラン国内の他の著名人もハンガーストライキに参加すると述べており、その中には歌手のメフディ・ヤラヒ氏や活動家のホセイン・ロナギ氏も含まれている。

モハンマディ氏のインスタグラムアカウントには、英国系イラン人のナザニン・ザガリ・ラトクリフ氏を含む、過去にエヴィン刑務所に投獄されていた37人の女性による書簡も掲載された。そこには、獄中の女性たちと連帯してハンガーストライキに参加すると書かれていた。

「過去に彼女たちの立場に立ち、彼女たちのように戦ってきた私たちは、この行為がもたらす可能性のある代償を認識している」

「私たちは、イランでの死刑を廃止させるために、彼女たちの声を世界に届ける」と書簡には書かれていた。

米国を拠点とする反体制派のマシフ・アリネジャド氏もハンガーストライキに参加していると述べ、「連帯は美しいが、行動を起こさなければ、さらに多くの死刑囚が間もなく処刑されるだろう」と警告した。

人権団体によると、ゴバドルー氏は抗議行動に関連してイランで処刑された9人目の男性であり、同氏は双極性障害を患っており、再審の恩恵を受けるべきだという命令にもかかわらず処刑されたという。

AFP

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