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悲しすぎるイード、ガザ市民は祝うことも食べることもできず

イスラエルとハマスの対立が続く中、水曜にガザ地区北部でイード・アル・フィトルの礼拝に参加するパレスチナ人。(ロイター)
イスラエルとハマスの対立が続く中、水曜にガザ地区北部でイード・アル・フィトルの礼拝に参加するパレスチナ人。(ロイター)
イスラエルと過激派組織ハマスの対立が続く中、2024年4月5日、ガザ地区南部のラファで、イスラム教の聖なる断食月ラマダン(断食月)を締めくくるイード・アル・フィトル(Eid al-Fitr)のお祝いを前に、市場で季節のお菓子を作る行商人を見つめるパレスチナの子どもたち。(AFP=時事通信)
イスラエルと過激派組織ハマスの対立が続く中、2024年4月5日、ガザ地区南部のラファで、イスラム教の聖なる断食月ラマダン(断食月)を締めくくるイード・アル・フィトル(Eid al-Fitr)のお祝いを前に、市場で季節のお菓子を作る行商人を見つめるパレスチナの子どもたち。(AFP=時事通信)
イスラエルと過激派組織ハマスの対立が続く中、2024年4月5日、ガザ地区南部のラファで、イスラム教の聖なる断食月「ラマダン(断食月)」を締めくくるイード・アル・フィトルのお祝いを前に、市場で食料品を売るパレスチナ人の子ども。(AFP=時事通信)
イスラエルと過激派組織ハマスの対立が続く中、2024年4月5日、ガザ地区南部のラファで、イスラム教の聖なる断食月「ラマダン(断食月)」を締めくくるイード・アル・フィトルのお祝いを前に、市場で食料品を売るパレスチナ人の子ども。(AFP=時事通信)
イスラエルと過激派組織ハマスの対立が続く中、2024年4月5日、ガザ地区南部のラファで、イスラム教の聖なる断食月「ラマダン(断食月)」を締めくくるイード・アル・フィトルのお祝いを前に、市場で食料品を売るパレスチナ人の子ども。(AFP=時事通信)
イスラエルと過激派組織ハマスの対立が続く中、2024年4月5日、ガザ地区南部のラファで、イスラム教の聖なる断食月「ラマダン(断食月)」を締めくくるイード・アル・フィトルのお祝いを前に、市場で食料品を売るパレスチナ人の子ども。(AFP=時事通信)
イスラエルと過激派組織ハマスの対立が続く中、2024年4月10日、ガザ地区南部ラファの学校兼避難所で、聖なるラマダン(断食月)明けを祝うイード・アル・フィトル(Eid al-Fitr)の朝の礼拝に参加する避難民に菓子を配る少年。(AFP=時事通信)
イスラエルと過激派組織ハマスの対立が続く中、2024年4月10日、ガザ地区南部ラファの学校兼避難所で、聖なるラマダン(断食月)明けを祝うイード・アル・フィトル(Eid al-Fitr)の朝の礼拝に参加する避難民に菓子を配る少年。(AFP=時事通信)
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11 Apr 2024 04:04:19 GMT9
11 Apr 2024 04:04:19 GMT9
  • ラファに住むモアズ・アブ・ムーサさんは、「苦痛にたえ、虐殺があったけれど、この困難な状況でも幸福を示すでしょう」と語った。
  • ハマスが統治するガザの保健省によると、イスラエルはガザで33,000人以上を殺害した。

ガザ市:ガザ市民が水曜、雨の中ラマダンの終了を全力で祝う最中、ガザ地区保健省は、戦争が激化し、自宅への攻撃で子供を含む14人が死亡したと発表した。

イスラエル軍は、イード・アル・フィトル休日の初日に数か所の標的を攻撃し、戦闘機がミサイル発射場を空爆し、部隊が近接戦で「過激派の下部組織」の戦闘員を殺害したと発表した。

AFPのカメラマンは、ガザ中心部のヌセイラット難民キャンプで、爆撃の余波を目撃した。近くのデイル・アル・バラにあるアル・アクサ殉教者病院では、家族が亡くなった子どもたちの遺体を抱きしめていた。イスラエルからのコメントは得られなかった。

イスラエルは、断食月が終わり、伝統的に家族団らんで祝われる祝日の前夜に、戦争が始まって以来の記録となる468台の援助トラックがガザに到着した、と発表した。

しかし、国連は包囲されたガザが飢饉に瀕している、と警告しており、240万人のガザ住民にとって、ごちそうを食べる機会はほとんどなかった。

信者たちは夜明けに、破壊され跡形もなくなったアル=ファルーク・モスクに集まり、礼拝者のカイリ・アブ・シンガーさんは、イスラエルの執拗な砲撃が「パレスチナ人からモスクでの礼拝を奪った」と訴えた。

4児の父であるアーメド・キシュタさん(33歳)は、喜ばしいはずのこの時期に祝うべきことはほとんどないと語った。

「国連から受け取った援助物資でお菓子やビスケットを用意し、子どもたちに配っています。喜ぼうとしていますが、難しいです」と彼は続けた。

イード礼拝のためにイブン・タイミーヤ・モスクに行く前に、戦争で亡くなった家族の墓参りに行ったという。

「このようなイードはかつてなかったです。悲しみ、恐怖、破壊、そして苛烈な戦争」と彼は語った。

家族とともにガザ市の自宅を逃れ、現在はラファのテントで暮らしているアビル・サキクさん(40)は、いつもなら作るはずの「ケーキやお菓子の材料」がないという。

その代わりに、デーツを砕いてケーキを作った。「流血と死と砲撃があるにもかかわらず、私たちは喜びたいのです」と語り、宗教的な祝日であるにもかかわらず、イスラエル軍はキャンプで「大虐殺を行い、女性や子どもを殺しました。私たちは疲れ果てています。戦争と破壊はもうたくさんです」とし、ガザ市民は停戦を切望していると彼女は続けた。

「子どもたちに喜んでもらおうとしています。このようなことになる前は、イードには子供たちのおもちゃ、イードのケーキ、食べ物、どの家にもチョコレートがあり、素晴らしい雰囲気がありました。でも、イスラエルはガザのすべてを破壊したのです」とサキクさんは続けた。

ラファに住むモアズ・アブ・ムーサさんは、「苦痛に耐え、虐殺ガあったにもかかわらず、私たちはこの困難な状況でも幸福を示すでしょう」と語った。

「戦争のことなど気にしていません。他のイスラム教徒と同じようにイードを過ごし、避難民や殉教者・捕虜の家族らに幸福を示すでしょう」と彼は続けた。

一方、エルサレムでは、イスラム教で3番目に神聖な場所であるアル・アクサモスクの朝の礼拝に、何万人もの礼拝者が押し寄せた。

イスラエルに併合された東エルサレム出身の看護師ラワン・アブドさん(32)は、「悲しすぎるイードです」と語り「モスクでは、礼拝者が悲しみにくれていました」と続けた。

占領下のヨルダン川西岸地区では、さらに物々しい雰囲気が漂っていた。紛争の火種となった北部の都市ジェニンでは、多くのパレスチナ人が墓地を訪れ、ガザ紛争が始まって以来犠牲となった人々の冥福を祈った。

紛争は、10月7日のハマスによる前代未聞の国境を越えた攻撃で勃発した。

イスラエルの報復攻撃により、ガザでは少なくとも33,360人が死亡している。

AFP

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