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パレスチナ国連加盟に関する安保理の「コンセンサス」得られず

ニューヨークの国連本部で開催された、武力紛争における民間人保護に関する国連安全保障理事会の全体像。(AFP=時事通信)
ニューヨークの国連本部で開催された、武力紛争における民間人保護に関する国連安全保障理事会の全体像。(AFP=時事通信)
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12 Apr 2024 04:04:44 GMT9
12 Apr 2024 04:04:44 GMT9

国連(米国): 国連安全保障理事会は木曜、パレスチナ国連正式加盟申請について「コンセンサス」が得られなかった。

パレスチナは2012年以来、国連でオブザーバーの地位にあるが、長年にわたり正式加盟を働きかけてきた。

国連加盟国になるためには、まず安全保障理事会(イスラエルの同盟国である米国が拒否権をもつ)を通過し、総会で承認されなければならない。

イスラエルによるガザ攻撃を受け、パレスチナは先週、2011年の国連加盟申請を復活させ、安保理は正式な再検討プロセスを開始した。このプロセスは、木曜に「コンセンサス」が得られなかった、理事会加盟国で構成されるアドホック委員会も含まれる。

非公開の会合で「コンセンサスは得られなかった」と、4月の安保理輪番議長を務めるマルタのヴァネッサ・フレージャー大使は述べ、どの国かは明らかにせず、加盟国の3分の2が正式加盟に賛成したと続けた。

アドホック委員会はコンセンサス(大雑把に言えば、全員の同意)によってのみ前進することができるが、安保理理事国であれば誰でも、決議案を提出し投票することができる。

外交筋によれば、アラブ諸国を代表するアルジェリアが安保理に提出した決議案は、4月18日に採決される可能性があるという。

仮に必要な15票のうち9票を得たとしても、米国が拒否権を発動すると予測される。

アメリカは、国連はパレスチナの問題を議論する場ではないと主張し、イスラエルとパレスチナの合意の結果であるべきだと強調する。

パレスチナ国連特使のリヤド・マンスール氏は今週初め、記者団に対し、「我々が求めているのは、国家共同体の中でパレスチナが正当な位置にあることです」と語った。

ガザ紛争は、ハマスが10月7日にイスラエルに対して行った前例のない攻撃により始まり、イスラエルの集計によれば1,170人が死亡した。

イスラエルの報復攻撃により、ハマスが統治するガザでは少なくとも33,545人が死亡している。

AFP

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