• イランの革命防衛隊がホルムズ海峡でコンテナ船を拿捕したのは、ダマスカスの公館をイスラエルが攻撃した疑いへの報復をテヘランが宣言した数日後のことだった。

ロンドン：海運会社MSCは12日、4月13日にイランに拿捕されたMSCアリエス号の乗組員25人は無事であると発表した。

「また、イラン当局と協力して貨物の引き揚げを進めている」と、スイスに本社を置く同社は声明で述べた。

イランの革命防衛隊がコンテナ船をホルムズ海峡で拿捕したのは、4月1日にイスラエルがダマスカスの公館を攻撃した疑いへの報復をテヘランが宣言した数日後のことだった。イランはこの重要な航路を閉鎖する可能性があると述べていた。

船員組合の代表である国際運輸労連(ITF)は2日、船員の福祉と安全が最優先事項だと述べた。

「ITFはMSCアリエスに乗船していた船員の家族 と連絡を取っており、彼らは安全で、合理的な待遇 を受けていると報告を受けている。我々は引き続き、イラン当局に対し、乗組員と船舶を緊急に解放するよう要請する」と述べた。

ポルトガルの外務省は火曜日、イラン大使を召喚し、土曜日のテヘランによるイスラエル攻撃を非難するとともに、ポルトガル船籍の船舶の即時解放を要求した。

イランは近年、国際海域で他の船舶も拿捕しており、この海域の商船にとってリスクが高まっている。

昨年拿捕されたAdvantage Sweet、Niovi、St.Nikolasの3隻のタンカーは、4月12日の時点でイラン領海に停泊していたと、衛星データでイラン関連のタンカー航路を追跡している米国の擁護団体United Against Nuclear Iranのチーフスタッフであるクレア・ジュングマン氏は述べた。

イラン外務省は月曜日、MSCアリエス号は「海事法違反」で押収されたと発表し、この船がイスラエルと関係していることは間違いないと付け加えた。

MSCはゾディアック・マリタイムの関連会社であるゴータル・シッピングからアリエス号をリースしている。ゾディアックはイスラエルの実業家エヤル・オフェル氏が一部所有している。

イエメンのイラン系フーシ派による紅海とアデン湾の商船に対する最近の攻撃は、世界の海上輸送チェーンにも影響を及ぼしている。

フーシ派は、11月19日に民兵のコマンドが海上で船に乗り込んだ後、商業船ギャラクシー・リーダーとその乗組員25人をまだ拘束している。

ロイター