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ゴーン:「お金が問題ではなく、信頼が問題だ」

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30 Sep 2020 01:09:06 GMT9
30 Sep 2020 01:09:06 GMT9

レイラ・ハトゥム

ジュニーエ、レバノン:世界で最も人目を避けているビジネスマンのカルロス・ゴーンは火曜日、政治の枠を超え更なる雇用機会を生み出すことに集中しており、母国のレバノンにあるスタートアップ企業を支援すると述べた。

逃亡中の元日産・ルノーの会長は、ビジネスの不正行為の罪に直面し、2019年12月に日本から革新的な逃亡をしたことにより世界中で大ニュースになったが、レバノンでも有数の大学の一つと提携し、自身の専門的知識、アドバイス、さらには財政的支援を学生、起業家、スタートアップ企業に対して提供すると明言した。

レバノンは国内の経済的および健康的緊張を一層強めている国際的なパンデミックの最中で、多くの財政的、政治的、さらには社会的危機によって大きな打撃を受けている。

政治的行き詰まりが原因で、国民は腐敗した政治体制から離れる解決策を見つけようとし、火曜日の会議中も含め多くの国民が、ゴーンを政治的分野に引き入れ助力を願おうとほのめかした。

 

ゴーンはこうしたほのめかしを上手く逃れ、政治関連の質問や待ち望まれた裁判に関して、または日本とフランス2ヵ国の指名手配犯としての法的地位に関する質問への回答を拒んだ。代わりに、ゴーンは「前進する」取り組みに重点を置くことを選択した。

「政治的レベルで何が起きても、その上を見据え、協力し合い、助け合って、専門的知識を与えるべきだ」とゴーンはカリスク聖霊大学(USEK)で開かれた会議で述べた。

「目的は国や社会のために尽くすことである。この国には雇用が必要だ」と彼は述べた。

彼は、若者たちが教育を受け起業家として訓練を受ければ、またスタートアップ企業が支援を受ければ、雇用が生まれる、と付け加えた。

しかし、銀行によって課された資本規制の制約の中で、エンジェル投資家として本プログラムの資金をいかにして出すかと問われたとき、ゴーンは現時点でこの国に欠けているのは、国際的な信頼であり、お金ではない、と指摘した。

「お金が問題ではない。お金はビジョンがあり強固で実施できる計画があれば入ってくる」とゴーンは付け加えた。

ゴーンと協力するUSEKは、世界中の教育者、エンジェル投資家、メンターと会うであろうし、その中にはゴーンと個人的に連絡を取った人もいた。

彼らは「全員が無償で専門的知識を与えるのに前向きな姿勢で、イノベーティブなアイデアに進んで投資しようとしている」とゴーンは述べた。

「昨年の12月にレバノンに帰国した際、私は無償で支援を申し出た。最初に連絡を取ったのはUSEKの神父長タラルで、我々は教育部門やこの国のためにどうしたら力になれるか、話し合った。彼にはビジョンがあり、それについて話し合い、そのため我々は今日ここにいる」と彼は説明した。

USEKの代表、神父のタラル・エル・ハキム氏によると、三次元的取り組みは、経験豊富なビジネスマンとしてのゴーンのアドバイスやメンタリングから、教育、社会、国家全体が利益を得ることである。

「学生、起業家、スタートアップを教育して支援することで、彼らにより良い未来が保証される」と彼は述べた。

エル・ハキム氏は、「USEKがこのような取り組みを共有し、レバノンにある他大学と共有したプラットフォームを用いてこの取り組みを成長させることを妨げるもの」は何もなく、さらには国外の大学とも協力する、と付け加えた。

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