ダウド・クッターブ

アンマン：パレスチナの福音主義者は、Evangelical Council in the Holy Landをこの地のキリスト教徒の代表とする、マフムード・アッバス大統領による議長令の発布を祝った。

ベツレヘム聖書大学で開催された祝賀イベントで、ムニール・カキシュ牧師は、パレスチナで福音主義者を1つにまとめ、承認を求めてきた12年間の取り組みについて概説を述べた。

パレスチナの教会は、パレスチナが受けている人種差別的なイデオロギーを受けつけぬ、国家的な教会であるとカキシュ氏は言った。

「私たち福音派教会は、パレスチナ人のリーダーシップのために神に祈り、エルサレムを首都とする独立と国家建設を目的とした平和的尽力を後押しします」

ベツレヘム・バイブル大学の学長であるジャック・サラーは、運動を長年続けていれば、国家の承認はされるでしょうとアラブニュースに語った。「要求についてはほぼ受理しており、私たちがパレスチナで14番目の宗派であると完全に認められる日を待ち望んでいます」

サラはブラジルを訪問し、大使館をエルサレムに移動させないように、新政権の執行部を説いたパレスチナの聖職者の1人である。パレスチナの福音主義者による尽力が承認を実現させたと彼は語っている。

「私たちはパレスチナの伝統と国民としてのアイデンティティに誇りを持っています」

Higher Presidential Commission for Church AffairsおよびPalestinian National Fundの長であるラムジ・ホーリー氏は、Evangelical Council in the Holy Landから感謝の盾を授与された。ホーリー氏は、「パレスチナ国家を支える立場を確固としたものにするために、世界中の大使になろう」と福音主義者に向けて呼びかけた。

難民

バーナード・サベラは、エルサレムのキリスト教議席を代表するパレスチナの立法評議会のメンバーであり、中東教会協議会のパレスチナ難民問題の主事である。彼はこの決定を歓迎した。

「福音主義者を含めすべての教会団体は、教会法廷を通して信者のことについて引き受ける同等の権利を持つべきです。これこそが正しい方向への正しい一歩であり、努力も報われるでしょう」

セバスティア正教会の主教テオドシオス・アターアッラー・ハンナは、この決定を支持するとアラブのニュースに語った。

「重要なことは、パレスチナの福音主義者が世界中の福音主義者の同志たちとコミュニケーションを取り、パレスチナの大義について話すことです。私はあらゆるキリスト教福音主義者が、シオニストのストーリーを受け入れていることについて同意しかねます。Evangelical Council in the Holy Landを祝福し、この決定を支持します」

ワシントンに本拠地を置く聖地キリスト教エキュメニカル財団の会長、ラーテブ・Y・ラビー氏も、パレスチナの福音主義者は他の地にいる福音主義者にもアプローチする独自の立場にあると述べ、この動きを歓迎した。

「彼らの言語は同じであり、聖書を引用することで、占領や征服を正当化しようとする人たちの企てを暴き出すことができる」

エルサレムのワールド・ビジョンの元ディレクターであるトーマス・ゲットマンは、アメリカの福音主義者の80パーセントが、政治的利益を目的にして聖書の内容を誤って伝えているとアラブニュースに語った。

「ファルウェルやハーグなどは、神の言葉を無視して、政治的重要性の低い存在を支持している」

パレスチナの福音主義者が持っている認識は、キリスト教シオニストを明るみに出す試みに信頼性をもたらすものだとゲトマンはアラブニュースに語った。