• 受刑者が劣悪な環境に置かれている問題を訴える一連の抗議活動の一環として行われる

モハメド・ナジブ

ラマッラー：イスラエルの刑務所のパレスチナ人受刑者約4600人は劣悪な待遇を訴えるための一連の抗議行動に参加しており、その一環として、9月1日木曜日からハンガーストライキが開始される。

受刑者らは、彼らは基本的人権を剥奪されており、耐えがたい生活環境で生きることを強いられているという。

パレスチナ人囚人会の代表であるカドゥラ・ファレス氏は、アラブニュースに対し、抗議行動はイスラエルが作り出した問題状況を訴えるために必要なものだと語った。受刑者らの行動は「自衛のための戦い」であるという。

イスラエルの刑務所で16年間を過ごしたファレス氏によれば、抗議行動の参加者には女性、子ども、病人、高齢者がおり、中には1000年間の禁固刑を言い渡された者もいるという。

この抗議行動はパレスチナ人の間で広く支持されており、来週にはパレスチナ自治区全域で連帯を示すデモが行われる見込みである。

ファレス氏は、ヨルダン川西岸地区でのパレスチナ人逮捕が急増しているという。イスラエル軍が「砕波（breaking waves）」作戦を開始してからの過去4ヶ月間で、勾留された人々は何百人にも及ぶ。

さらに、イスラエルの諜報機関シンベトの告発により裁判を受けないまま行政拘留を受けている人々が約730人いる。

ファレス氏は、裁判無しで行政拘留されたことに対する抗議として167日間のハンストを行っているハリル・アルアワウダ氏の例を取りあげた。

アルアワウダ氏の健康状態が悪化する中、イスラエル当局は彼の解放を拒絶しているとファレス氏は述べた。

受刑者らは、赤十字国際委員会、国連および欧州連合に対してイスラエル当局にパレスチナ人の拘禁を止めるよう働きかけたが失敗したため、抗議行動を起こすことにしたとファレス氏は語った。

彼は、イスラエル政府が選挙キャンペーンに向けてパレスチナ人の受刑者を利用していると非難した。しかしそれは、抗議参加者に連帯する街頭デモが投票まで続けば裏目に出る可能性が高いとも述べた。

PLO執行委員会のフセイン・アルシェイク事務局長は、受刑者らに対する官民の幅広い支援を呼びかけるとともに、国際機関に対して即時介入を求めている。

さらに彼は、イスラエル政府は、前回のラマダン前に締結された合意事項を全て遵守し、実施するべきであると述べた。

囚人及び元囚人問題局のカドリ・アブ・バクル局長は、イスラエル当局側による今後数日間での「いかなる愚行も防ぐ」ために、すべての国際人権機関に対して、刑務所及び拘禁施設を今すぐ訪問するよう求めた。

彼は、「イスラエル当局による憎悪」に直面しているパレスチナ人の受刑者らを放っておくべきではないと語った。