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和平プランに対するガザ地区の抗議に何千もの人々が参加

パレスチナの学生たちが水曜日に、ドナルド・トランプ米大統領の中東和平プランに反対するガザ南部の抗議活動に参加している。(ロイター通信)
パレスチナの学生たちが水曜日に、ドナルド・トランプ米大統領の中東和平プランに反対するガザ南部の抗議活動に参加している。(ロイター通信)
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30 Jan 2020 01:01:18 GMT9
30 Jan 2020 01:01:18 GMT9
  • 「このプランは我々に、すべてに対するやり方の変更を強いる大きな難題を突き付けている」

ハゼム・バルーシャ

ガザ市:何千ものパレスチナ人がガザの市街にあふれ、ドナルド・トランプ米大統領が発表した新中東和平プランに抗議している。

火曜日と水曜日のデモで、若者たちはタイヤに火をつけ、トランプ大統領とイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相の写真を燃やした。

SNSもこの取引に反発する怒りで溢れ返り、これはパレスチナ人にさらなる圧力を加えるものでしかないと多くの投稿者たちが主張した。

満を持してのプランの一環として、トランプ大統領は、パレスチナ国家は既存のパレスチナ領土の2倍に拡大し、東エルサレムを首都として、米国大使館をそこに置くという提案をした。

しかしハマス当局者のラーファット・モラ氏は、「国が結束して国内外のパレスチナ人民が不動の精神をもち、なんとしてでも抵抗プロジェクトを忠実に守って国内に現存する部隊と力を合わせることこそが、米国とイスラエルの今回の新プランに立ち向かういちばんの方法だ」と述べた。

彼は、ハマスはこのプランを全面的に拒否すると繰り返しつつ、これは「パレスチナの大義を消滅させ、イスラエルの占領を追認し、パレスチナ人の権利を無効にするものだ」と付け加えた。

武装組織「イスラム聖戦」のジアド・アル・ハナラ総長は水曜日に、米大統領の「世紀の取引」は大きな難題を投げかけたと語った。

「このプランは我々に、すべてに対するやり方の変更を強いる大きな難題を突き付けている。この難題は間違いなく、我々に規範を捨てさせるものであり、我々に、自分たちを犠牲にして新たな事実を創ることを余儀なくさせるものであり、このいじめに躊躇なく立ち向かい対処する意欲と動機を我々に与えるものだ」と彼は述べた。

パレスチナの各党派がゼネストを呼び掛け、ガザでは水曜日、店は閉まり、生徒たちは登校しなかった。

サマ・アヤブ氏さん(45歳)は、「うちの子供たちは今日、学校を休みました。私たちは世紀の取引を拒否します。これは世紀の侮辱だと考えます。(パレスチナの)アブ・マゼン大統領(マフムード・アッバス氏)が述べた通り、私たちに最低限の権利が得られないままの和平はありません」と述べた。

「彼らは私たちに何を受け入れろというのでしょう。エルサレムとアル・アクサー・モスクを捨てろと?自分たちの土地が没収されるのを反対せずに受け入れろと?それをお金で受け入れろと要求するのですか?」と彼女は付け加えた。

いっぽうで、ラエド・ダバンさん(35歳)は次のように述べた。「この取引には心躍る側面もあります。パレスチナにおける我々の現状は劣悪です。特にガザ地区では」

「パレスチナの指導者たちは、特にガザ地区における現状への解決を模索し、ヨルダン川西岸とエルサレムにいるパレスチナ人たちの回復力を強化し、我々の権利を損なう妥協案には誰もが全力で拒否できるようにする必要があります」

「我々の政治生命や未来は危機的な段階に突入しつつあり、生活条件は劣悪です。人々は、回復するための材料がなければ持ちこたえることができません。これは指導者たちの役目です」と彼は付け加えた。

ハマスの政治局長であるイスマイル・ハニエ氏と電話で会談した後、アッバス大統領は火曜日に、和解の話し合いのためにラマラから代表団をガザに派遣すると発表した。パレスチナのサエブ・エレカット外交官も、来週にファタハ党の代表団がガザへ行きハマスと会談すると述べた。

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