アラブニュース

リヤド：サウジアラビアとアメリカは、スーダン紛争の両当事者に停戦に向けた取り組みを進めるよう要請し、ジェッダでの事前交渉開始を歓迎した。

2023年5月5日早朝、サウジアラビアとアメリカは共同声明で、両当事者に対し「紛争の停戦と終結に向けた話し合いに積極的に参加する」よう要請したことを発表した。

「サウジアラビアとアメリカは両当事者に対し、スーダンとその国の人々の利益を考え、スーダン国民を苦しみから解放し、戦災地への人道支援の提供を保証するために、紛争の停止と終結に向けた協議に積極的に参加するよう呼びかけた」

サウジアラビアとアメリカはまた、アラブ首長国連邦、英国、アラブ諸国連盟、3者機構のパートナーなど、この協議をサポートした国や組織の努力を強調したいと述べた。国際社会からの支持を得る民政移管計画を主導する政治グループ、自由と変革の諸勢力（FFC）もまた、5月5日、ジェッダでの協議を歓迎した。

ジェッダでの停戦協議は、長年にわたる混乱と暴動で、スーダン政府を機能不全に陥れ、同国の政権移行を危うくしている紛争の終結に向けた、初めての重要な試みとなる。

2023年4月15日に国際的に支持されていた民政党による新たな移行計画が破綻したことを受け、アブドゥルファッターフ・ブルハン将軍指揮下の国軍と、「ヘメッティ」の名で知られる元民兵指導者のモハメド・ハムダン・ダガロ将軍率いるRSFとの間で紛争が勃発した。

何度も停戦が宣言されたにもかかわらず、紛争は一向に収まる気配がない。

しかし、スーダンの複数の放送局によると、5月5日の早朝、ハルツームとその周辺では銃撃戦はなかったという。

サウジアラビア政府によると、ファイサル・ビン・ファルハーン・アル・サウード王子、サウジアラビア王国外務大臣と、アメリカのアントニー・ブリンケン国務長官は、2023年5月4日、紛争当事者間の緊張緩和のための計画について話し合ったと発表した。

英国、アメリカ、ドイツ、ノルウェーを中心とする国々は、来週、スーダンの人道危機についての国連人権理事会の緊急会合を要請する予定であることが、2023年5月5日付書簡で明らかとなった。

（AP通信、ロイターからの情報提供による）