• 情報筋は、カシル氏の資金や武器密輸に関する決定にさえ同氏の妻が影響を与えていると主張する

アラブニュース

ロンドン：レバノンで深刻な経済危機が長引く中、ヒズボラへの資金提供者であるムハンマド・ジャファー・カシル氏の家族は贅沢な生活をしていると、ある報道が6日に暴露した。

著名なヒズボラ幹部である同氏は、イラン産原油の販売で得た資金を同組織のテロ活動のために提供しているとされる。ヒズボラからの離反者らがサウト・ベイルート・インターナショナルに語ったところによると、同氏は同組織の莫大な資金へのアクセスを通して蓄えた富を、妻と娘たちの贅沢な生活のための資金に充てているという。

カシル氏の妻のマハシン・ムルタダ氏は夫の決定に対して影響力を持っており、資金や武器密輸などのヒズボラの秘密事項にさえ介入していると、この情報筋は主張している。

ムルタダ氏は母国レバノンで過ごすことはほとんどなく、2022年夏には娘たちと共に丸々1ヶ月を欧州で過ごし、高級ブランド店で買い物をしていたという。

彼女の娘の一人は、約2000ドル（レバノンの平均所得の10倍）のヴァレンティノの財布を持って写った写真をソーシャルメディアに投稿した。

ムルタダ氏の娘で、ヒズボラへの主要な資金提供者カシム・アル・バザル氏を夫に持つファティマ・アユーブ氏は、レバノンの経済危機に無関心で、高価な服の写真を堂々とソーシャルメディアに投稿している。

サウト・ベイルート・インターナショナルに語ったヒズボラ内部情報筋によると、カシル氏の妻と娘たちの浪費は服や欧州旅行に留まらず、美容整形・形成外科手術にまで及んでいる。

カシル氏の家族のような贅沢な生活は他のヒズボラ幹部の家族にも共通している。

以前リークされた証言から、ヒズボラ上層部の汚職と縁故主義の酷さが明らかになった。同組織が国家機関を弱体化・分断させ、その前進の試みを妨害することに努力を惜しまない一方で、同組織の指導部は自分たちの贅沢な生活とレバノン国民の貧しく苦しい生活との間を隔てる境界線を維持している。