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フーシ派、1週間で2人目の軍事指導者の死亡を確認

フーシ派の2人目の空軍司令官が、民兵が支配するマリブ県中部の基地で先週起きた一連の大爆発によって負傷し、死亡したとみられる。(ゲッティ・イメージズ)
フーシ派の2人目の空軍司令官が、民兵が支配するマリブ県中部の基地で先週起きた一連の大爆発によって負傷し、死亡したとみられる。(ゲッティ・イメージズ)
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09 Aug 2023 01:08:36 GMT9
09 Aug 2023 01:08:36 GMT9
  • イエメン政府高官と軍事アナリストが語ったところによると、2名のフーシ派指導者が一連の爆発で重傷を負った
  • 他のフーシ派幹部も重傷を負ったとみられる

サイード・アル・バタティ

アル・ムッカラー:フーシ派の2人目の空軍司令官が、民兵が支配するマアリブ県中部の基地で先週起きた一連の大爆発によって負傷し、死亡したとみられる。

フーシ派は月曜、第140防空旅団の前司令官であるモハメッド・フセイン・サレハ・アル・ハマシ将軍が死亡したと発表したが、死亡の経緯や場所については明らかにしていない。

アル・ハマシは、この1週間足らずの間に死亡した同師団2人目の軍指導者だ。

日曜には、民兵空軍と防空部隊の司令官であるアフメド・アリ・アル・ハムジの「病死」が発表された。

フーシ派が支配するSABA通信はその後、「同司令官は、以前の負傷による合併症が原因で死亡した」と報告した。

イエメン政府高官と軍事アナリストによれば先週、この2名のフーシ派の指導者がマアリブのセルワ地区で武器テストを行っていたところ、一連の爆発により民兵支配基地が破壊され、その際に重傷を負ったという。

他のフーシ派幹部も重傷を負ったとみられる。

イエメンのムアンマル・アル・エルヤニ情報相は、「フーシ派はセルワの拠点で新兵器をテストしていた。イランとレバノンのヒズボラ民兵の軍事専門家たちも死亡した」と述べた。

同相は、「フーシ派は国連が仲介した停戦を悪用し、イランからの高性能兵器を武器庫に補充し、前線に新たな軍事部隊を招集し、子どもたちを雇い入れて戦闘に戻る準備をしている」と非難した。

アル・エルヤニ情報相はツイッターで「国際社会、国連、安全保障理事会の常任理事国は、法的責任を果たすべきだ」と要求し、「そのためには、テヘラン政権のテロ活動や、状況を沈静化してイエメンに平和を取り戻す努力を台無しにする役割を非難し、これに立ち向かうべきだ。また、フーシ派民兵にも真の圧力をかけるべきだ」と述べた。

国連が仲介した休戦協定は昨年発効し、イエメン全土の紛争地点における戦闘は大幅に減少している。

しかしイエメン人によれば、フーシ派は軍事訓練を継続しており、タイズとマアリブ外で動員をかけ、イランから武器を密輸し、政府支配地域にミサイルやドローンを発射し、イエメン南部の石油施設を標的にしている。

イエメンの軍事アナリストであるモハメッド・アル・クマイム准将は火曜、アラブニュースに「最初の爆発が起きたとき、フーシ派はセルワ中核部の軍事拠点でミサイルをテストしていた」と語った。

その後も爆発は2日間続き、フーシ派と外国の軍事専門家が「多数」死亡した。

アル・クマイム准将は、「爆発の規模から、フーシ派がその場所に武器や爆発物を備蓄していることが確認できた」と述べた。

「フーシ派がセルワでミサイルや無人偵察機をテストしていたのは、エネルギー豊富で、彼らの攻撃停止の目標である都市マリブに近かったからだ」と、准将は述べた。

同アナリストはまた、「ジョーフ、ハドラマウト、シャブワ南部の油田や港も攻撃可能な距離にある」と付け加えた。

アル・クマイム准将は、「フーシ派は戦場近くの地域に力を結集している。セルワはフーシ派にとって軍事的にも地理的にも有利な場所であり、ドローンやミサイルを用いた戦闘をコントロールしやすい。そして必要な際はサヌアに撤退することもできる」と語った。

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