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イスラエルのスパイ分子、ベイルート空港で拘束される

25日にレバノン当局が、「イスラエルにいる敵のために活動するスパイ分子」をベイルート空港で逮捕したと発表した。(ロイター/資料写真)
25日にレバノン当局が、「イスラエルにいる敵のために活動するスパイ分子」をベイルート空港で逮捕したと発表した。(ロイター/資料写真)
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26 Aug 2023 08:08:20 GMT9
26 Aug 2023 08:08:20 GMT9
  • 治安当局は、テルアビブを拠点とするオンラインアカウントをフォローしないよう市民に勧告

ナジャ・フーサリ

ベイルート:25日にレバノン当局が、「イスラエルにいる敵のために活動するスパイ分子」をベイルート空港で逮捕したと発表した。

拘束されたのはレバノンを出国しようとしていた2名の人物だと、総合保安局長官代理のElias Al-Baysari准将は述べた。

同氏は次のように述べた。「この人物らは敵とつながっており、国内での任務を与えられていた」

「我々は取り調べを行い、管轄する軍事司法機関に身柄を引き渡しており、今後の声明でこのネットワークの危険性を明らかにするつもりだ」

逮捕された個人、その国籍、所属、任務について、総合保安局は秘密を守っている。

ある治安情報筋は次のように述べた。「関与する他の人物を明らかにするための捜査が、秘密裏に進められている」

レバノン総合保安組織の設立78周年の節目に語ったAl-Baysari氏はこう述べた。「いかなる状況下においても治安について妥協の余地はない」

「治安の保持は譲れない一線であり、我々の優先事項だ。我々は、治安の維持、テロとの闘い、イスラエルにいる敵のために働くネットワークの追跡において行動をためらわず、努力を惜しまない優秀なチームを有している」

治安情報筋はさらに次のように述べている。「レバノンの治安組織は、イスラエルにいる敵のためにレバノン国内で諜報員を雇おうとする企てに対する捜査を活発に行っている」

総合保安局は「出所や所在地を知らずにやみくもにアプリを使うことの危険性」について市民に警告した。

また、「テルアビブにあるオフィスと関係のある、インターネット上のページや信頼できないアカウントをフォローしたり、同様の疑わしいアプリ、特にMomondoアプリをはじめとする旅行チケット予約のためのアプリをダウンロードしたりしないように」と、国民に要請した。

犯罪活動との闘いに関して、Al-Baysari氏は次のように述べた。「治安活動とアラブおよび世界の主体との連携は、犯罪防止の強化に寄与してきた」

「その結果として我々は、麻薬密輸と闘うための有意義で卓越した取り組みの中で、イタリアのマフィア界で最も危険な人物の1人を逮捕し、イタリア当局に身柄を引き渡した。この件はレバノンの治安の信頼性を示すものだ」

同氏はさらに次のように述べた。「レバノン国内のシリア難民の問題を、総合保安局は2012年以来真剣に受け止めて来た」

「シリア難民について正確な情報に基づく統制を行うためにデータを要請し、無条件でデータが得られるよう求めてきた。それは我が国の主権の一部だからだ」

「総合保安局は、国内における全ての外国人居住者の安全に対して責任を負っているのであり、我々にはその権利がある」

「我々は要求を国連に伝えており、ナジーブ・ミカティ首相、アブドラ・ベンハビブ外務大臣、バサム・マウラヴィ内務大臣とそのチームからも支持を受けた」

「我々の取り組みは、我々の権利の確保につながってきたのであり、我々はデータを得る段階に来ている」

「その一方で、我々はデータが機密であると断言し、国際条約に従ってデータの安全を維持していくつもりだ。それは我々の肩にかかる信頼だ」

ベイルートの国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)のリサ・アボウ・カーレド報道官は以前アラブニュースに対し、レバノン当局へのデータ受け渡しの問題に関して語った。

同氏はこう述べた。「我々の最優先の目標は、難民だけでなく、受け入れ先のコミュニティーの最も弱い立場の人々を守り、国際法の原則が順守され続けるようにすることだ」

「UNHCRは保護の使命に従い、データ共有や登録、他の重要な側面についての問題を含む、レバノンの難民の状況改善および彼らの保護の確保のための建設的提案に取り組み続ける」

UNHCRとレバノン総合保安局は、国際基準に従ったデータ共有および保護のための技術委員会の設立について合意している。

他方、総合保安局の人員や他の公的機関の職員に影響を及ぼしている悪化する経済危機の中で、レバノン中央銀行のワシム・マンスーリ総裁代理は25日に、「政府は公的機関の8月分の給料を、1米ドルあたり85,500ポンドの為替レートを用いて計算し、米ドルで支払う予定だ」と述べた。

同氏は加えてこう述べた。「この動きは為替レートを圧迫するよりむしろ、その安定化に役立つだろう」

「より簡単に言えば、ドルが市場に注入されて400,000世帯を潤し、社会の安定性が促進されつつ、分配の透明性と公平性が確保されるだろう」

「外貨準備高に影響を及ぼすことなく、軍と治安部隊の外貨需要を満たすための合意も結ばれている」

しかし、マンスーリ氏は次のように警告した。「中央銀行により達成される通貨の安定性は時間的制約と、関連する政治、経済、治安上の状況による制約を受ける」

同氏はさらにこう述べた。「政府と議会の十分な協力がなければ、中央銀行だけでは金融政策をコントロールし、国内通貨の為替レートの安定性を維持することはできない」

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