アラブニュース

• エルドアンは「正しい道を進んでいない」と米国上院議員は言う
• キプロスは海軍の実弾訓練を非難する

アンカラ： 米国が戦略的なインジルリク空軍基地からの撤退を計画していることが報じられる中、土曜日、キプロス沖のトルコ海軍による挑発的な実弾訓練は違法であるとされた。

「インジルリクがどうなるかは分からりません」と上院外交委員会欧州小委員会の委員長を務めるロン・ジョンソン米国上院議員は『ワシントン・エグザミナー』に語った。「私たちは最善を望んでいますが、最悪の事態に備える必要があります。」

米国の撤退は、トルコのレジェップ・タイップ・エルドアン大統領に打撃を与えることになり、米国がもはや彼を信頼していないことを示唆している。「防衛上の立場から、私たちはエルドアン氏が進んでいる道は良くないという現実の状況をよく見極めなければならないと思います」とジョンソン氏は語った。

一方、トルコは、土曜日から月曜日にかけて、北キプロスのSadrazamkoy沖で海軍砲撃演習を行っている。北キプロスはアンカラが支配しているキプロス島の一部であるが、世界の他の諸国からは承認されていない。

国防省付属のキプロス合同レスキュー調整センターは、「この演習はキプロス共和国の主権および主権的権利の侵害であり、違法である」と語った。

キプロスはまた、土曜日から9月20日まで、自らも米軍との合同訓練を実施すると述べている。国家守備隊によれば「合同軍事訓練に参加するため、米海軍特殊部隊の戦闘用中型輸送艦2隻がキプロスにいる」という。

トルコによる演習は「トルコの不満はエーゲ海に限定したものではなく、東地中海にも及んでいることをワシントンに思い出させるものです」とイスラエル地域外交研究所の対外関係・政策フェロー・ディレクター、ガブリエル・ミッチェル氏はアラブニュースに語った。

先月、トルコが武装した海軍の護衛を伴って、ギリシャの領海に石油およびガスの探査船を派遣して以来、東地中海では緊張が高まっている。ギリシャは自らの軍艦でトルコの船団を尾行し、またいくつかのEUの同盟国およびUAEと合同で海軍演習を行って対応した。

トルコはヨーロッパ東部の国境を脅かし、地域の安全を損なっているとギリシャのキリアコス・ミツォタキス首相は土曜日、新しい武器の購入とギリシャの軍隊の全面的見直しを発表した際に語った。

アテネはフランス製の18機のラファール戦闘機、4隻の多目的フリゲート艦、4機の海軍ヘリコプター、さらに新しい対戦車兵器、海軍の魚雷および空軍のミサイルを調達する予定である。ミツォタキス氏はまた、15,000人の新兵を採用し、国の軍需産業およびサイバー攻撃防衛に資金を投入するとしている。

「軍隊を強化する時が来ました」と彼は言う。 「これらの構想は、国家の盾となる強力なプログラムとなるものです。」