リヤド: サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子は21日、1967年の境界線に沿ったパレスチナ国家樹立のための本格的な包括的和平プロセスの開始を要求すると述べた。
サルマン皇太子はBRICS諸国のバーチャル首脳会議で演説し、パレスチナの安全と安定を達成するには、二国家解決に関する国際的な決定を実行に移す以外に方法はないと述べた。
さらに、サウジアラビアはパレスチナ人の強制移住を拒否するとの姿勢を示し、「我々は、ガザ地区におけるイスラエルの軍事作戦の即時停止を要求する」と述べ、すべての国々に対し、イスラエルへの武器輸出を停止するよう呼びかけた。
また、サウジアラビアは今回の紛争が始まって以来、ガザ地区の市民を守るため、のたゆまぬ努力を続けてきたと述べ、ガザ地区への援助物資の即時搬入を要求した。
サウジアラビアはこれまでに、避難テントや食料、救急車などさまざまな救援物資を積んだ飛行機15機をガザ地区内のパレスチナ人のために派遣しており、先週には援助物資を届けるための海上回廊を設置している。
一方、臨時BRICS首脳会議の議長は、イスラエルがガザで犯した戦争犯罪と「大量虐殺」を非難し、南アフリカのシリル・ラマポーザ大統領は、「イスラエルの国際法に違反した武力行使によるパレスチナ市民への集団的虐待は、戦争犯罪であり、ガザ地区の住民に対し医薬品、燃料、食料、水の提供を意図的に拒否することは、大量虐殺に等しい」と述べた。