• V20は、G20によって公式のエンゲージメント・グループとして採用されることを希望している。

リヤド：「 value of values（価値観の重要性 ）」を示すことを使命とし、G20の体制における非公式エンゲージメント・グループとしてValues 20 (V20)を設立するため、世界中の組織や専門家ら多様な一団が集結した。

V20は以下の3つの専門調査団を形成した。社会的・経済的目標を達成することに、価値観がどのように貢献できるかに取りくむグローバル・バリューズ。価値観がどのように組織の結果を改善することができるかを評価するリーダーシップ・バリューズ。そして、人々の幸福をどのように高めるかに焦点をあてるクォリティ・オブ・ライフ・バリューズである。

これらの専門調査団は、一体となって働き、そのネットワークから意見を求め、調査を行い、方針報告を作成し、毎年おこなわれるV20サミットでその結果を発表する。

「国際協力というG20の精神を守り……サウジアラビアがG20の議長を務める年に、非公式エンゲージメント・グループとしてValues 20を設立する手助けをしていることを、私たちはうれしく思っています」と、V20の議長であり、Misk Values の統括部長であるDimah Al-Sheikhは話した。

「V20は、議論を促進し、首脳たちに結果を伝えるために、G20の他のエンゲージメント・グループ同様の、協同的でボトムアップのアプローチをとります」と彼女は付け加えた。

「V20のメンバーたちは、人々の行動を決定し、社会的な結果を改善すること、さらには国際的な問題を克服するのを助けることにおいて、価値観はとても重要な役割を果たすと考えています。思索する人たちと実行する人たちを集めることによって、V20は政府や企業などの意思決定者、そして等しく重要なことですが、一般の人々に対し、価値観の重要性を明らかにします。V20は、価値観にもとづいた政策は世界中の人々の生活を改善できることを示すつもりです」

バレット・バリューズ・センターの設立者リチャード・バレットは、「Values 20にかかわることができてうれしく思っています。私たちがやっていることは、価値観が公的な政策決定に適切に反映されることをどのようにして確実にするかということに関する知識の空白を埋めるからです。それが、V20が、3つの専門調査団とネットワーク・ハブを通じて、可能な限りたくさんの専門家と組織をまきこむダイナミックなメカニズムを発展させた理由です」

「V20のクラウドソーシング・キャンペーンによっても、価値観を中心においた政策とあらゆる種類の活動において、現場では何がうまくいくかというベストプラクティスを手に入れることができます」と彼は付け加えた。

ネットワーク・ハブ、継続的なベストプラクティスのクラウドソーシング、そして専門調査団の働きは、G20の首脳たちに渡されるV20の公式発表に貢献することになる。

V20は、G20によって公式のエンゲージメント・グループとして採用されることを希望している。G20は、既存の8つの独立したエンゲージメント・グループを通じて、ボトムアップの政策立案を促進している。