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レビュー:『スーパーマリオブラザーズ ワンダー』は懐かしい作品

『スーパーマリオブラザーズ ワンダー』は初心者プレイヤーにもベテランプレイヤーにもぴったりだ。(任天堂)
『スーパーマリオブラザーズ ワンダー』は初心者プレイヤーにもベテランプレイヤーにもぴったりだ。(任天堂)
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01 Nov 2023 11:11:47 GMT9
01 Nov 2023 11:11:47 GMT9

ジェームズ・デンスロウ

ロンドン:テクノロジーの大きな力によって、巨大で細部まで作り込まれたリアルな世界にアクセスし何ヶ月もゲームをプレイすることが可能になった時代に、昔ながらの2D横スクロールアクションにどのような居場所があるのだろうか。

任天堂に言わせれば、居場所はたくさんある。そして、同社は『スーパーマリオブラザーズ ワンダー』でそれを証明しようとしている。このゲームの系譜は1985年まで遡ることができる。

しかし、その明らかなノスタルジーにもかかわらず、これはレトロゲームではない。初心者プレイヤーにもベテランプレイヤーにもぴったりのこの作品は、様々なワールドとサブミッションが用意された、魅力的でカラフルでよく描かれたフラワー王国への切符を与えてくれる。

これは喜び溢れるゲームだ。12種類のキャラクターが操作可能で、これらはパワーアップして火の玉ピッチャーや人間ドリル、さらにはゾウにまでなれるのだ。

あの象徴的なBGMではないがクラシックでキャッチーなサウンドトラックが添えられたこのゲームのエッセンスは、昔と同じく、ジャンプの技術、タイミング、忍耐力、そして様々な敵とステージ最後のボスに勝つことの組み合わせにある。新しい敵もいれば、このゲームのプレイヤーの大半よりも古い敵もいる。ストーリーを紐解く必要はあまりない。古典的な善対悪、マリオ対クッパという、今日まで数十年の試練に耐えてきたあれだ。

これまでのスクロール型のマリオゲームとは異なり、急いでステージをクリアすることを強いるタイマーはない。このゲームでは代わりに、探検、バッジ収集、秘密の発見が楽しめる。バッジは一連のアクティブ効果やパッシブ効果を与えてくれ、それもいい感じなのだが、ゲームの要は各エリアに隠されたワンダーシードである(このゲームのタイトルの由来だ)。

これを入手すると、コースに様々な突拍子もない変化が起こり、カオスな状況が生じる。トップビューの視点になったり、牛の群れが突然現れたり、マリオがトゲトゲのボールに変身したりする。何が起こるかまったくわからない、狂気じみた創意工夫がユニークな特徴だ。

このようなメインイベントの特徴に加え、このゲームには他にもいくつか魅力がある。これまでのマリオゲームとは異なり、このゲームのマルチプレイヤー機能はローカルでもオンラインでも本当にうまく機能しているという感じがする。想像するに開発者らは、長年のマリオファンである親たちが子供たちを誘って一緒に遊ぶことを想定していたのかもしれない。例えば、小さな子供でも死ぬ心配なくプレイできるように無敵のキャラクターがいるといった変わった工夫が施されている。

このゲームに対する明らかな批判点は、挑戦性や難易度が欠けており、少し物足りなさを感じるかもしれないというものだ。とはいえ、このゲームの純粋な楽しさはほとんどの人にとって十分なものだろう。

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