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ユニークな現代的スタイルを持つ日本人デジタルアーティスト、池田真優

池田真優は、主にスマートフォンだけでデジタルアートを制作する日本の現代アーティストである。(インスタグラムmayuikeda_artistより)
池田真優は、主にスマートフォンだけでデジタルアートを制作する日本の現代アーティストである。(インスタグラムmayuikeda_artistより)
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30 Nov 2023 02:11:40 GMT9
30 Nov 2023 02:11:40 GMT9

アミン・アッバス

池田真優氏は、主にスマートフォンだけでデジタルアートを制作する日本の現代アーティストである。同氏はアート活動を通じて言語や国境を越え、世界をひとつにしたいという。世界平和を願い活動を行う。

さらに、アートコミュニティ「What is Art? アート論」を2017年に立ち上げ、現在も継続。1100人以上が参加するコミュニティである。

同氏は、この世には二とおりの生き方があると信じている。ひとつは痛みを伴い突き抜けて生きること、もうひとつは当たり障りなく生きること。内なる情熱と向き合い、痛みや犠牲を払い、命を削り、何が何でも成し遂げる突き抜ける痛みを知る生き方。それが時に変わり者と呼ばれ、やがて偉大な人物となる。

要領がよく、当たり障りのないだけでは到達できない景色がある。命を削るため、精神力も体力も常に限界で壊れそうになるほど徹底的に打ち込む生き方。これを達成した者が、最終的に愛と世界平和を実現すると同氏は信じている。 

池田氏はアラブニュース・ジャパンの独占取材に応じ、アートへのインスピレーションを次のように語った。「宇宙とエネルギーをテーマに創作活動をしています。自分自身の内側からアートを行うことが私の使命だと確信しました。私は完全に独学でアートを始めたので、当初より誰からもアートを教えられていません」

「日本文化のミニマリズムに影響を受けました。日本の美において、陰影礼賛を意識することは重要です」と付け加えた。

池田氏は、アート分野でのキャリア確立について、「絵画を見るだけでなく、体験型の展覧会をするのが初めてのアート活動」と語っている。

「スマートフォンだけでデジタルアートを描き、100万人から『いいね!』をもらうことに挑戦しました。2018年、わずか1か月で100万人からの反響。2018年当時、デジタルアートは一般的にはあまり普及していませんでしたが、スマートフォンだけを使うデジタルアートの先駆者としての挑戦でした」と同氏は付け加えた。

池田氏のデジタルアート作品《flower》は世界中から大きな反響を呼んだ。《flower》は世界で理解される作品だとして、同氏はそれを世界に発信する活動を始めたという。

「花の上にチョウが舞い降りているように見えるよう、光のグラデーションを使いました。光と影を意識し、光が蝶に見えるよう作品を制作し、見る人の感性に委ねました」

制作上直面した課題について、池田氏は次のように語った。「私の作品は主にデジタルアートでした。アナログアートで創作活動を始めると、新しいスタイルを生み出すに苦戦しました。アナログアートとデジタルアートを融合させて独自の新しいスタイルを生み出すのは、私には難しかったです」

池田氏は2022年3月、2022年ドバイ万博に出席するためアラブ首長国連邦を訪れた。「アブダビとドバイで幾何学模様の美しいアートを体験しました。両都市とも芸術に力を入れていて、最先端のアートに触れることができました」と語った。「アブダビのグランド・ザーイド・モスクを訪れたとき、色彩の美しさと花をモチーフにしたモスクの美しさにインスピレーションを受けました」

池田氏は、近い将来のプロジェクトについて次のように語った。「最先端の技術を駆使して、絵画として見るだけでなく、大規模な体験型の展覧会になるようなプロジェクトを中東で進める予定です。絵画を購入するのではなく、チケット制で入場できるシステムを構想しています」

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