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「ポケモンゲットだぜ!」 子どもから大人、そして投資家さえポケモンに夢中

8月11日、WSC2023のイベントの一環として横浜・グランモール公園で行われたピカチュウたちの行進を観覧する人々(AFP)
8月11日、WSC2023のイベントの一環として横浜・グランモール公園で行われたピカチュウたちの行進を観覧する人々(AFP)
8月11日、WSC2023のイベントの一環として横浜・グランモール公園で行われたピカチュウたちの行進を観覧する人々(AFP)
8月11日、WSC2023のイベントの一環として横浜・グランモール公園で行われたピカチュウたちの行進を観覧する人々(AFP)
8月11日、WSC2023のイベントの一環として横浜・グランモール公園で行われたピカチュウたちの行進を観覧する人々(AFP)
8月11日、WSC2023のイベントの一環として横浜・グランモール公園で行われたピカチュウたちの行進を観覧する人々(AFP)
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12 Aug 2023 06:08:50 GMT9
12 Aug 2023 06:08:50 GMT9

横浜:バトルに備えてドレスアップした約1万人のポケモンファンが今週末、ただ楽しむためだけでなく、高額になる可能性があるコレクターアイテムカードを求めて横浜に集結する。

同名のビデオゲーム「ポケットモンスター」のヒットに続き、最初のポケモンカードが発売されたのが1996年のこと。以来、530億枚ものカードが製造されてきた。

30年近く経った今でも、このカードゲームの人気は衰えることがなく、プレイヤーはモンスターとその属性を表すカードで対戦する。

8月11~13日にかけて日本で初めて開催される「ポケモンワールドチャンピオンシップ(以下、ポケモンWCS2023)」では、ポケモンゲームおよびポケモンカードゲームの世界最高峰のプレイヤーたちが、数千人が参加するイベントで賞金をかけてバトルする。

ニューヨークから地球の反対側までカードを持って参加したアジャイ・スリドハー氏(33)は、「子どもの頃から遊んでいた」と、ポケモンに夢中になった理由をAFP通信に語った。

「これは大会であり、コミュニティでもあります。昔からの友人の多くはポケモンを通して知り合いました」

「チェスのようなもので、もしチェスを知らない人がハイレベルなチェスの試合を観ても何が起こっているか分からないでしょう」とスコットランド出身のギルバート・マクラフリン(27歳)は説明する。

「ですが、ある程度のレベルに到達すると、奥が深くて複雑なものとなるのです」

8月11日、WSC2023のイベントの一環として横浜・グランモール公園で行われたピカチュウたちの行進を観覧する人々(AFP=時事)

ねずみのピカチュウから風船のプリン、ジャッカルのような姿をしたルカリオまで、ポケモンのキャラクターは現在1000種類以上あり、数年ごとに新しい「世代」が発表されている。

カードの交換や収集はこれまでも常に行われてきたが、ここ数年はゲームファンの間だけでなく、過去にはほとんど関心がなかった投資家の間でも、カードの価格が急騰している。

カードの価値は希少性、キャラクター(ミュウ、ミュウツー、ピカチュウ、リザードンは高くなる傾向)、カードに描かれているアーティストによって決まる。

めまいがするほどの数の様々なカードと無数のマークの理解を助ける専門サイトも立ち上がり、その価値を時間の経過とともに示すチャートも掲載されている。

史上最も高値で取引されたのは、米国のYouTuberローガン・ポールが2021年、ドバイのホテルの一室で”謎の “売り手から528万ドルで購入した、ユニークでミントコンディションとされる「PSAグレード10のピカチュウ」カードだ。

その翌年、28歳になったローガンは、WWEがテキサスで開催したレスリングイベントに、ゴールドのチェーンにつなげたプラスチック保護ケース入りのカードを首にかけて登場した。

後藤寛氏はポケモンカードの専門家であり、ポケモンカードでお金を稼ぐ方法についてアドバイスした書籍も出している。     

2000年代にポケモンカードを販売する店を経営していたとき、客のほとんどは「一緒にトーナメントに参加している 小学生とその父親」だったと同氏は説明する。

しかし、2016年に20周年を迎えてからは、「カードは子供のおもちゃというだけでなく、大人も高く評価するアイテムとなり、目に見える価値のあるコレクターズアイテムとして認識されるようになった」と言う。

その需要はポケモン社が生産数を増やさざるを得ないほどだった。

日本やアメリカでは(ポケモンカードを巡って)喧嘩も起きており、7月には大阪市の店の外で起きた喧嘩の様子がSNSで拡散された。

犯罪の少ない日本だが、ここ数カ月でポケモンカードを販売する店に強盗が入る事件も発生している。

また、ポケモンカードの高騰により、偽造カードも増えている。

例えばポールは、2021年に375万ドルで初回限定ブースターパックの “未開封&証明書付き”とされるボックスを購入したが、彼の動画の一つによれば、中には代わりに『G.I.ジョー』のトレーディングカードが入っていたことが判明している。

横浜の会場では、コレクターたちがカードの交換や売却に忙しない。その中には、カード10枚を1700ドルで購入して喜ぶジェフリー・アンもいる。彼は今、それらを売って利益を得たいと考えている。

「こうしたイベントは、他のコレクターと出会う良い場所です」と彼はAFPに語った。

すべてのカードは、任天堂とゲームフリークとともにポケモン社を所有する株式会社クリーチャーズの東京オフィスで丹念に考案・デザインされている。

クリーチャーズの長島敦社長は、カードの成功は「とても嬉しい」としながらも、そのことで我々の仕事のやり方を変えることはない」と話した。

同社は18名のテスターを雇い、発売前のポケモンカードが膨大な数の既存カードと調和するか、毎日プレイして試している。

「(しかし)大会から人を雇うことはありません」「優れたプレイヤーは彼らが輝ける場所に残しておきたいのです」と、同社のもう1人のマネージャーである小林こうへい氏は説明した。

AFP

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