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鈴木総務相、「ネットの分断」に危機感=AIルールに幅広い意見―国連デジタル会議

(AFP)
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10 Oct 2023 12:10:49 GMT9
10 Oct 2023 12:10:49 GMT9

鈴木淳司総務相は9日の国連の「インターネット・ガバナンス・フォーラム(IGF)」で、先進7カ国(G7)が「広島AIプロセス」として年内策定を目指す生成AI(人工知能)の国際的なルールに幅広い意見を採り入れる方針を表明した。国際機関やG7以外の新興・途上国、AI開発企業、研究者、市民社会の声を反映させる。背景には社会を脅かす「ネットの分断」に対する強い危機感がある。

インターネットの世界では、ロシアや中国が国家による統制を強める。ロシアは利用制限や偽情報の流布、中国は検閲や世論操作を行っているとの指摘がある。これに対し、日米欧は「自由で開かれたインターネット」の維持を掲げる。

鈴木氏は9日の会議後、記者団に対して「インターネットは民主主義社会の基盤だが、分断の動きも見られる」と指摘。IGFで「『自由で分断のないインターネット』を維持し、発展させることにわが国の強い関与を示したことは大きな意義がある」と語った。

9日のIGF特別会合で、鈴木氏はインドネシアの通信情報副大臣や「日本のインターネットの父」と呼ばれる村井純慶大教授ら参加者の意見を聴いた。同日にかけてAIを開発する米グーグルとメタ(旧フェイスブック)の幹部とも会場で面会した。

今回の会議を「1回目の機会」(総務省幹部)として今後も意見の聞き取りを行う方針。学術団体や業界団体による提言も参考にし、幅広い利害関係者の意見を反映させる。信頼される透明性の高いルール作りにつなげたい考えだ。

時事通信

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