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サウジアラビアと中国、69億ドルの通貨スワップ契約締結

サウジアラビア中央銀行は、この契約はサウジアラビアと中国の財政協力を強化し、両国の通貨の使用を促進し、両国間の貿易と投資を促す助けになるとした。
サウジアラビア中央銀行は、この契約はサウジアラビアと中国の財政協力を強化し、両国の通貨の使用を促進し、両国間の貿易と投資を促す助けになるとした。
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21 Nov 2023 08:11:09 GMT9
21 Nov 2023 08:11:09 GMT9

アラブニュース

リヤド:SAMAとしても知られるサウジアラビア中央銀行と中国人民銀行は、両国の協力関係を強化していく中で、260億リヤル(69億3000万ドル)の現地通貨スワップ契約を締結した。

SAMAによれば、この3年契約は、「SAMAと中国人民銀行の財政協力を背景として締結された」という。

中国人民銀行から発表された別個のメディアリリースでは、双方の合意があれば通貨スワップが3年を超えて延長される可能性もあることが強調された。

また同行は、この契約はサウジアラビアと中国の財政協力を強化し、両国の通貨の使用を促進し、両国間の貿易と投資を強化する助けになるとした。

通貨スワップ契約とは、二国間で結ばれる金融協定で、あらかじめ決められた量の一方の通貨を同価値の相手国通貨と交換するというもの。

サウジアラビアは世界最大手の石油輸出国で、最近では中国と燃料以外にも貿易関係を強化してきた。

8月にサウジアラビア統計局から発表された報告書からは、サウジアラビアの対中輸出が137億リヤル(513億ドル)に達し、中国が主要な貿易相手国になったことが明らかになった。

同月の中国からの輸入は118億リヤルに届く。

9月にサウジアラビアと中国は、道路の改良、自動運転車両の製造、および輸出と港湾運営の改善のためのハイテク手法を含めた現代的な輸送システムの専門知識の交換に関する了解覚書を交わした。

同じ9月には、国家間のツーリズム関係強化のため、サウジアラビアは中国から公式に観光目的指定国の認定を受けた。これにより中国市民はサウジアラビアへのグループ旅行へ行けるようになる。

この合意によって両国間の人の行き来が促され、ツーリズム業界全体に機会が開かれると期待されている。

また10月にはサウジアラビアの文学・出版・翻訳委員会が文学作品の翻訳を推進するため、中国の国家新聞出版署と提携した。

この契約のもと、両国は文化的なつながりを強化し、コンテンツの交換や文学における協力関係を強めるため共同で取り組みを進めていく。

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