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万博前、高まる「工場見学」熱=会場に出展、現地へ誘客も

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05 Dec 2023 02:12:20 GMT9
05 Dec 2023 02:12:20 GMT9

2025年大阪・関西万博を前に、ものづくり中小企業の集まる関西では、一般の工場見学を地域で受け入れる活動「オープンファクトリー」の熱が高まっている。高い技術力を国内外へ広める好機とすべく、企業などが万博会場で出展機会を設けるほか、海外の来場者を工場に呼び込む企画も進む。

大阪市都島区の住宅街にある「三和歯車」本社工場は10月末、応募があった7人の見学者を受け入れた。社員が旋盤で削り出された歯車を手に取り、「何でも機械でできるわけじゃないんですよ」との説明に沿って、ハンマーによる手作業で微細な調整を加えていく。来場者は「すごい」と目を輝かせた。

大阪府内10市などの中小83社が参加した関西最大級のイベント「FactorISM(ファクトリズム)」の一幕だ。各社の工場見学やものづくり体験のほか、エリアや業界の垣根を越えたトークセッションやスタンプラリーなども行われた。

イベント自体を万博会場以外の「サテライト会場」に見立てる構想もある中、関西では今秋14カ所でこうした動きがあり、年々広がりを見せる。

万博会場内でのPR計画も進む。大阪府・市が設置する「大阪ヘルスケアパビリオン」に、同府八尾市は自治体として唯一参加。オープンファクトリーをテーマに出展する。金属加工やゴム製造など異業種13社が技術とアイデアを持ち寄りながら、1週間限定の展示を行う予定だ。市担当者は「共創する過程自体も意義がある。一過性ではないものを生み出したい」と意気込む。

近畿経済産業局は管内自治体と連携し、オープンファクトリーを万博の波及効果を広げる目玉と位置付ける。半年に及ぶ会期中、ビジネス客を工場に誘引するツアーを企画しており、信谷和重局長は「新たな出会いがイノベーションを生み出す」と期待を寄せる。 

時事通信

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