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トゥルキ・アル・ファイサル王子 「米国のエネルギーコスト上昇に関して、サウジが非難されるできではない」

ケイティ・ジェンセン司会の『フランクリー・スピーキング』に出演するトゥルキ・アル・ファイサル王子(アラブニュース)
ケイティ・ジェンセン司会の『フランクリー・スピーキング』に出演するトゥルキ・アル・ファイサル王子(アラブニュース)
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02 May 2022 09:05:00 GMT9
02 May 2022 09:05:00 GMT9

アラブニュース

リヤド:元サウジアラビア情報局長トゥルキ・アル・ファイサル王子は、米国のエネルギー価格の苦境に関して王国は非難されるべきではないとし、価格上昇の背後にあるのはホワイトハウスの政策課題であると述べた。

アラブニュースの『フランクリー・スピーキング』の司会者、ケイティ・ジェンセンによるインタビューの中で、王子は次のように述べた。「米国が直面している石油問題に関して、サウジアラビアが動いていないと言うが、基本的には米国自身のエネルギー政策が、今のような状況を引き起こしているのだ」

ロシアによるウクライナ侵攻後、複数の欧州、西側諸国がロシアのエネルギー輸入に対する制裁を発表し、原油価格は市場で劇的に高騰している。

月曜日のブレント原油先物の価格は1バレルあたり105ドル、米国のウェスト・テキサス・インターミディエイト(WTI)は1バレルあたり103.70ドルであった。

価格高騰の中、バイデン政権はサウジアラビアに原油増産を促しており、両国の関係にひずみを生じさせている。

アル・ファイサル王子によると、バイデン大統領が米国内の石油・ガス生産の抑制を決定したことが、結果的に原油価格の不安定さを招いたという。

王子は、地政学的な緊張が続いていることも原油価格の上昇に関連していると指摘した。

3月にはイエメンのフーシ派がサウジアラビアの石油施設を攻撃した。生産量には影響がなかったものの、原油価格はこのニュースの影響を受けた。

「他の要因として、安全保障の問題、ウクライナ戦争の結果もたらされた保険料の高騰、さらに欧米によるロシアの石油産業の抑制と制裁が挙げられる。これらすべてが、原油価格の上昇に拍車をかけている」

王子は、ヒラリー・クリントンの発言に対し、サウジアラビアは主権国家であると念を押した

また、ヒラリー・クリントン元米国務長官がNBCの『ミート・ザ・プレス』で、サウジアラビアに石油生産量の増加を強制する「飴と鞭(人参と棒)」方式を支持する発言をしたことについて、同王子は強い不快感を示した。

「我々は、人参と棒で扱われるような小学生ではない。我が国は主権国家であり、公正かつ正当に扱われれば、我々もそのように対応する」

OPECプラスは石油市場の安定化を図っている

また、アル・ファイサル王子は、OPECプラス加盟国は常に石油市場の安定化に努めていると付け加えた。

「英国や他のOPEC加盟国、そしてOPECプラス加盟国は、自ら設定した生産枠を守っている。OPECプラスが最近、石油の増産を段階的に決定したのは、人々がエネルギー部門で抱えている現在の困難に対応するためである」と王子は断言した。

ロイター通信は、OPECプラスが5月5日に開催される会合で既存の協定を維持し、6月には日量43万2000バレルの生産目標をさらに引き上げることに合意する可能性が高いと報じている。

先月、OPECは国際通貨基金(IMF)の運営委員会に対し、原油価格の高騰はウクライナ危機が原因であるとし、同原油生産グループはさらなる供給増のための行動を起こさないことを示唆した。

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