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アブダビ国営石油会社（ADNOC）は、日本とUAEの低炭素水素バリューチェーンを強化するため、UAEのスルターン・アル・ジャーベル産業・先端技術大臣と日本の西村康稔経済産業大臣の出席の下、日本のパートナー数社と2件の協定を結んだ

この協定はADNOCのハナン・バララー新エネルギー・CCUS担当SVPと札幌のパートナー数社との間で結ばれ、根深いところで両国のエネルギー関係を構築し、世界的に高まるクリーン燃料の需要への実用的な解決策を進めていくことを目的としている。

水素や、アンモニアなどの水素キャリア燃料のグローバル市場の初期開発を進める動きとして、ADNOCの新しい戦略的協定は、エネルギーシステムの脱炭素化に向けて顧客と協力するというコミットメントを示すものだ。

協定のひとつは川崎重工とのもので、主要な市場に向けた水素の製造、液化および輸送の研究に関するものである。もうひとつの協定は、エネルギー・金属鉱物資源機構、三井、INPEXおよびクリーン燃料アンモニア協会と結ばれたもので、ADNOCの低炭素アンモニアプロジェクトのクリーン認証の承認を目的としている。

水素とアンモニアは、どちらも二酸化炭素を排出しないため、排出削減が困難な産業での脱炭素化に向けて重要な役割を担うことになる。

この2つの協定は、世界各国が炭素排出量を削減し、気候変動問題に関するパリ協定の目標達成に向けた取り組みを強化する中で結ばれるものだ。日本とUAEはともに、2050年までに実質排出量ゼロとすることを目指しており、今回の協定は、世界的な脱炭素実現の流れの中で一層重要な意味を持つものになる。