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日本のアニメスタジオの創設者である宮崎監督は、アカデミー賞受賞後もまだ引退せず

ロサンゼルスで開催されたアカデミー賞で長編アニメ映画賞を受賞し、記者会見の冒頭でスピーチするスタジオジブリ作品「少年とサギ」の鈴木敏夫プロデューサー(2024年3月11日、東京西部のスタジオで)。(AFP=時事)
ロサンゼルスで開催されたアカデミー賞で長編アニメ映画賞を受賞し、記者会見の冒頭でスピーチするスタジオジブリ作品「少年とサギ」の鈴木敏夫プロデューサー(2024年3月11日、東京西部のスタジオで)。(AFP=時事)
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12 Mar 2024 08:03:24 GMT9
12 Mar 2024 08:03:24 GMT9

東京:『少年とサギ』で2度目のアカデミー賞長編アニメーション部門を受賞した日本のジブリ・スタジオは、次の計画をまだ明言していない。

しかし、創設者である宮崎駿監督は、同部門にノミネートされた史上最高齢の83歳であり、次回作が長編であれ短編であれ、次回作の製作を否定していない。

長年の親友によれば、宮崎監督は10年前に自分の年齢を理由に、もう映画は撮らないと宣言したことを少し恥じているという。

スタジオジブリの共同設立者であるプロデューサーの鈴木敏夫氏は、今回の受賞後、「宮崎監督は、もう映画は撮らないと世間に宣言したことを後悔している」と語った。

2013年9月6日、東京都内で行われた宮崎駿監督の退任記者会見で、鈴木敏夫スタジオジブリ会長兼プロデューサーと握手を交わす。(AP/file)

月曜の早朝、日本でアカデミー賞の受賞が発表されると、東京のはずれにあるスタジオの小さな質素な建物に歓声が上がった。

「ゴジラ・マイナス・ワン』が視覚効果賞を受賞し、日本が同部門で初受賞を果たしたのだ。

日本のメディアは、ジブリとゴジラの両作品を賞賛し、アカデミー賞でのダブル受賞は2009年以来だと指摘した。火曜日の読売新聞の社説は、「日本の映画製作の歴史に新たな1ページが刻まれた」と称賛した。

作品賞を含むアカデミー賞7部門を受賞した『オッペンハイマー』の背景にも日本が大きく関わっている。この伝記映画は、原爆開発に携わったアメリカ人科学者を主人公にしている。日本ではまだ公開されていない。

ヴィム・ヴェンダース監督による清掃作業員を描いた感動作『パーフェクト・デイズ』は、長編国際映画部門にノミネートされたが、受賞は逃した。写真を撮り、植物の世話をする優しく孤独な男を演じた日本人俳優の役所広司は、昨年5月のカンヌ国際映画祭で最優秀男優賞を受賞している。

短編アニメーション部門で受賞した “War is Over “は、オノ・ヨーコとジョン・レノンの音楽にインスパイアされた作品。共同脚本を担当した二人の息子ショーンは、アカデミー賞授賞式で日本人である母親にエールを送った。

宮崎監督はアカデミー賞受賞をアトリエで内輪で祝い、スタジオでのイベントには出席しなかったと鈴木氏は語った。宮崎監督がトレードマークの髭を剃った理由を尋ねると、鈴木監督は 「偉そうにしたくないんです」と答えた。

鈴木氏は、ジブリの最新作が選ばれた理由を分析するのに時間を費やしたという。母親の病気と死に直面する少年と、しゃべる鳥との関係を中心に描かれるストーリーに、旧約聖書が引用されているからではないか、と。また、ジブリの手描きのイラストは、鳥の生態を描くのにCGよりも効果的だったと鈴木氏は言う。

ジブリはこの映画の宣伝をあまりせず、10年の歳月をかけて制作され、宮崎監督が引退したはずの後に公開された作品としては控えめなアプローチを選んだ。

「自分たちが本当に作りたいものを作ってもいいと思ったのです」と鈴木氏は語っている。

AP

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