アミン・アッバス

ドバイ：ジャパン・スタイルは、日本文化に根ざした持続可能な伝統工芸品を作り手とともに紹介するアラブ首長国連邦（UAE）の日系ショップだ。

「数年前から、日本の優れた伝統工芸品をドバイに紹介したいと考えるようになりました。同時に、持続可能で環境に優しい商品作りに興味を持ち、日本の着物文化の魅力を再発見しました」と、ジャパンスタイル創業者の村田陽子氏はアラブニュース・ジャパンに語った。

村田氏の目標は、中東全域に日本文化を広めることだ。「私は日本人で、人生の大半を日本で過ごしました。日本の美意識や芸術、伝統的な価値観には特に感銘を受けます。日本の繊細な美しさ、丹念に作られた工芸品、そして日本人の心遣い、これらすべてが私の日本文化への関心を深めることとなりました」

「日本では着物が代々受け継がれ、『もったいない』という精神が根付いています。その精神に賛同し、日本にある未使用の素晴らしいヴィンテージ着物を大切に、新しい製品にアップサイクルすることに挑戦することにしました。洋服だけでなく、アクセサリーやインテリア用品など、無限の可能性を秘めています。また、ジャパンスタイルでは、日本の伝統的な職人をサポートしています。彼らがいなければ、これらの工芸品は存在しないのですから」と彼女は付け加えた。

村田氏は、ビジネスを始めるにあたっていくつもの困難に直面したが、顧客やスポンサーのサポートによって乗り越えることができたと語った。

「ジャパン・スタイルへの反応はとてもポジティブです。日本の美と伝統に触れられることに感謝し、私たちの商品とサービスの品質に満足してくださる方がたくさんいらっしゃいます。また、お客様から積極的なご意見をいただき、サービスの改善や新商品の開発に役立てています。私が本当に嬉しく思っているのは、UAEの多くの人々が日本に深い関心を持ってくれていることです。多くの人が私たちの母国を訪れ、将来はさらに多くの人が訪れたいと思っています」

日本人創業者が初めて中東地域を訪れたのは10年ほど前のこと。「広大な砂漠に近未来的なビルが立ち並び、この国の溢れるエネルギーを感じたことを覚えています」とアラブニュース・ジャパンに語った。「UAEは人種のるつぼで、人口の90％以上が外国人です。多くの文化があり、それぞれが尊重されています」

「中東での生活で体験する機会も多く、その多様性と豊かさに深い感銘を受けました」

同ブランドは今後、新たな商品やサービスの提供を計画している。「さらに、日本文化をより多くの人に知ってもらうため、地域のコミュニティや文化イベントにも積極的に参加していきます」

ジャパンスタイルの商品は、同ブランドのインスタグラムアカウント@Japanstyle.aeから検索・購入できる。