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希少がん治験、オンライン化=地方患者、8月から―国立研究センター

オンライン治験を希望する患者は、まず近隣の大学病院などを受診して、参加条件を満たすかの検査を受ける。(AFP)
オンライン治験を希望する患者は、まず近隣の大学病院などを受診して、参加条件を満たすかの検査を受ける。(AFP)
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27 Jun 2023 02:06:43 GMT9
27 Jun 2023 02:06:43 GMT9

国立がん研究センターは26日、同センター中央病院(東京都中央区)と地方の医療機関をオンラインで結び、希少がん治療薬の臨床試験(治験)を連携して行うと発表した。遠隔地にいる患者の参加を容易にし、経済的負担を減らすのが狙い。8月から島根、愛媛両県の2病院で始め、各地に広げる予定。

同センターによると、中央病院では3月末時点で525の治験が行われているのに対し、地方の大学病院では10未満というケースも珍しくない。特に希少がんの治験実施施設は都市部に偏在している。

オンライン治験を希望する患者は、まず近隣の大学病院などを受診して、参加条件を満たすかの検査を受ける。条件を満たした場合、中央病院とオンラインでつなぎ、受診病院の主治医同席のもとで、中央病院の医師が治験内容などを説明。患者は自宅に送られる治療薬を服用する。

まず、島根大付属病院(島根県出雲市)と国立病院機構四国がんセンター(松山市)で始める。対象疾患は、手足の末梢(まっしょう)に多く発生する類上皮肉腫などで、今後拡大する。

中央病院の島田和明院長は「地方の患者は治験を受けやすくなる。迅速な承認につながる可能性もある」と話している。

時事通信

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