• 11月開催のドバイショーケースに先立ち、ムンバイとカラチの球団加盟はすでに発表された
• シャイフ氏は最近、サウジアラビアおよびカタールのスポーツ界幹部と会談し、先週にECBとの歴史的な提携を結んだ

アリ・カーレド

カッシュ・シャイフ氏は、11月を待ちわびている。

中東・アジアで最初のプロ野球リーグであるベースボール・ユナイテッドの会長兼CEOを務める同氏は先週、5か月後に予定された同リーグの競技開始に先立ち、エミレーツクリケット委員会（ECB）との提携を結んだ。

ドバイを拠点とするリーグの状況は着実に整いつつある。

ベースボール・ユナイテッドの最初のショーケースには4つのフランチャイズ球団が参加し、1年後には8球団のリーグが開催される。

「期待に胸を膨らませています」とシャイフ氏はドバイ滞在中にアラブニュースに語った。「ベースボール・ユナイテッドにとっても、プロ野球にとっても歴史的です。この地域のスポーツにとって歴史的です。というのも、他の国際組織がこれまで受けたことのない認可を初めて受けたからです。エミレーツクリケット委員会とは、UAEのユースレベルに至るまで幅広くプロレベルで野球を主催、指導、発展するために15年間の提携を結びました」

「アブダビとドバイが、中東におけるプロ野球の基盤になることを本当に楽しみにしています」

当初、ベースボール・ユナイテッドの球団選手名簿には定評のある国際的な選手が名を連ねる予定だったが、今回の提携により今後数年間に地域の人材を育成する道が開かれた。

「シェイク・ナヒヤーン・ビン・ムバラク・アル・ナヒヤーン議長、ハリド・アル・ザルーニ副議長をはじめとするECBのビジョン、信念、支援に本当に感謝しています。というのも、その大きな部分を占めるのは、ここUAEのユースレベルの競技でいかに成長できるかでした。子どもたちが競技に刺激を受けるために何ができるか、この地域で子どもたちが憧れる新しいスポーツを作り出し導入することで、子どもたちがもっと活動的になるようどうすれば助けられるか、ということです」

インドとパキスタンだけでなく、湾岸協力会議（GCC）諸国でも人材育成プログラムを確立する計画があり、シャイフ氏はここ数週間、ベースボール・ユナイテッドの支援を得るためにスポーツ界幹部や政府高官と会談している。

「過去数週間で、GCC諸国内では驚くほどに興奮と勢いを高めることができました」と同氏は語った。「1か月ほど前、最初のフランチャイズ球団であるムンバイ・コブラスを発表した際、ベースボール・ユナイテッドのすべてが急速に進み始めました。それから、2番目のフランチャイズ球団であるカラチ・モナークスを発表しました。それぞれの発表によって、事態はどんどん発展していきました。カラチの後、GCC全体で適切なリーダーシップと適切な組織を実際に関与させるという戦略的決定を下しました」

「サウジアラビアに行き、リヤドで4日間過ごし、サウジアラビア野球ソフトボール連盟と会談しました。アブドゥルラフマン（アル・シフリ）CEOが率いる、素晴らしい球団です。このサウジアラビア連盟はGCC地域で唯一の野球連盟です。しかし、2019年に結成されたばかりの、世界一若い球団です。したがって、この球団は戦略において基礎的な要素が多く、目標に焦点を当てています。そこで、マーケティングからコンテンツパートナーまで、技術、トレーニング、成長に関するあらゆる側面で協力し支援します」

ドーハでは、シャイフ氏は2022年のFIFAワールドカップを組織した委員会、青少年スポーツ省、ビーイン・スポーツ、カタール・リトルリーグと会談した。ワールドカップで使用されたスタジアムのうち6箇所は、改修すれば野球に使える可能性がある。

「ドバイとアブダビでは、明らかに大きな牽引力がありました」と同氏は付け加えた。「投資ファンド、ブランドスポンサー、適切な政府関係者と会談し、その間ずっとECBから多くのサポートを受けました」

ベースボール・ユナイテッドの投資家や後援者のリストは増え続けており、その中には、フェリックス・ヘルナンデス、エイドリアン・ベルトレ、マリアノ・リベラ、バリー・ラーキン、アルバート・プホルスなどの元スター選手や、シカゴ・ホワイトソックスで活躍しているエルビス・アンドラスもいる。

このプロジェクトの進展は、野球界全体で引き続き話題となっている。

「素晴らしいことです」とシャイフ氏は述べた。「私たちが構築しているものを知っているだけでなく、それに興奮している人がどれほど多くいるのでしょう。現実とは思えません。（先週末）メジャーリーグは、ロンドンシリーズの一環として年に一度の国際試合をロンドンで開催していましたが、非常に多くの選手がロンドンから電話をかけてきました。現在の投資家だけでなく参加したい人々も、『みんな、ベースボール・ユナイテッドの話題でもちきりだ』と言っています」

これには直接の責任が伴う、とシャイフ氏は言う。

「期待は高く、ハードルは高いです」と述べた。「すごくプレッシャーを感じます。とはいえ、11月には野球界の注目を浴びることになるので、この機会を歓迎します」

シャイフ氏は、スタートアップであるベースボール・ユナイテッドはメジャーリーグとの競争を目指してはいないが、地域の観客にユニークな体験を提供することに取り組み、今後数年間成長し続けることを目指している、と明らかにした。

11月のショーケースで、ムンバイ・コブラスとカラチ・モナークスに参戦するのは、まだ名前が明らかにされていないGCCからの2球団である。

「中東プロ野球史上初となる2球団は、UAEから来る予定です」と同氏は述べた。「アブダビとドバイがその栄誉を得ることに興奮しています。この国は地域における多くのスポーツの発祥の地だからです。UAEの指導部はスポーツの発展に情熱を注いできました。この国を動かす先見の明のある指導者層は、活気に満ちスポーツと結びついた社会が、国の成長に役立つことを常に認識しています」

この2球団は早ければ7月にも発表される。

「これらUAEの2球団を立ち上げ、人々がユニフォームや帽子を目にしてそれが現実のものとなり、応援できるチームを持つようになれば、事態は次のレベルに発展するでしょうし、その時が待ち遠しいです」