モハマド・アッカウィ

クリスティアーノ・ロナウドがサウジ・プロフェッショナルリーグ加盟クラブのアル・ナスルFCに移籍したことは、スポーツ界の様相を一変させただけでなく、ダイナミックで進化し続けるサッカー界において移籍市場のあり方を再定義した。

昨年末に締結されたこの画期的な契約によって、サウジアラビアは選手にとって最も魅力的な移籍先のひとつとなった。

ここでは、目下進むスーパースター選手の流入が、世界規模でサッカー界に与えている影響を4つの観点から見ていく。

サウジ・プロフェッショナルリーグの知名度向上

ロナウドのイングランド・プレミアリーグ離脱は、サッカー界を震撼し、移籍の力学を根底から覆した。

同氏の移籍は、他の有名選手らにもサウジ・プロフェッショナルリーグへの移籍の扉を開いた。バロンドール受賞者のカリム・ベンゼマ、ンゴロ・カンテ、ルーベン・ネヴェス、カリドゥ・クリバリ、エドゥアール・メンディ、マルセロ・ブロゾビッチ、イオタなど、名だたるスター選手らがサウジアラビアでプレーすることを表明し、最近ではロベルト・フィルミーノも名を連ねた。

ロナウドの移籍は選手以外にも影響を及ぼしており、元リバプールのスター、スティーブン・ジェラードがアル・エティファクの監督に就任した。

今年初めロナウドは、より多くのトップスターが契約すれば、サウジ・プロフェッショナルリーグは5年後には世界最高のレベルになると述べた。この予言は徐々に現実味を帯びてきている。

集まるスポンサー

プロフェッショナルリーグの魅力はサッカー選手だけにとどまらず、世界的なスポーツ企業をも虜にしている。特に、プーマは来たる2023-2024シーズンからアル・ヒラルの男女サッカーチームの用具一式をデザインしている。

さらに、アル・ナスルFCはナイキとパートナーシップを結んでおり、ナイキからユニフォームを特別に提供してもらうことで、リーグの世界的な影響力をさらに増幅させている。

観客動員数の急増と世界からの注目

サウジ・プロフェッショナルリーグは、視聴者数と世界的な注目度の目覚ましい急上昇を遂げている。

サウジ通信社の報道によると、この1年だけでも観客動員数は150％近くも跳ね上がっており、リーグの人気上昇と幅広い層に訴える魅力を浮き彫りにしている。

サウジアラビアで世界的サッカーイベントが開催

ジェッダは先日、2023年FIFAクラブワールドカップ（開催時期は12月12日から22日まで）の開催都市に決定している。この歴史的な出来事は、サウジ・スポーツ界の歩みにおける重要なマイルストーンとなった。

これに先立って、2月には、同国での2027年AFCアジアカップの開催も決定されている。