金曜日、ラーム・エマニュエル駐日米国大使は、近隣諸国への威圧をめぐって中国を改めて非難し、日本産水産物の輸入を禁止しているにもかかわらず日本近海で漁をする中国船の写真を投稿し、中国の国防相がいまだに動静不明であることを指摘した。

同大使は都内で行われた講演の中で、「中国による経済的威圧は、彼らが持っている手段の中で最も執拗で悪質だ」と述べた。「先月、日本が、事故が発生した福島原子力発電所から放射性物質を含む処理水を太平洋に放出し始めた後、日本からの全ての水産物の輸入を禁止する決定を下したことが、その最新の表れだ」と同大使は付け加えた。

講演の前に、同大使はソーシャルメディアX（旧ツイッター）に4枚の写真を投稿した。それは、「中国が禁輸しているのと同じ魚の漁をしている」中国船だという。

They say a picture is worth a thousand words. Chinese vessels fishing off Japan’s coast on September 15th, post China’s seafood embargo from the same waters. #Fukushima pic.twitter.com/ziskkY9fug

— ラーム・エマニュエル駐日米国大使 (@USAmbJapan) September 22, 2023

中国外務省は、福島原発に関するエマニュエル大使の発言に対し、同大使は日本の「無責任な」行動を支持するのをやめるべきだと述べた。

エマニュエル大使がこのように中国を非難したのは、元シカゴ市長でバラク・オバマ前大統領の首席補佐官を務めたこともある同大使が、ソーシャルメディア上で、ベトナムでの会議を欠席した李尚福中国国防相の消息について疑問を呈した後のことだ。

またエマニュエル大使は、李国防相は自宅軟禁されているのではないかとの疑念を示した。先週、ロイターは10人の情報筋からの情報を引用し、同国防相は3週間以上公の場に姿を現しておらず、中国当局の取り調べを受けていると報じた。

講演後、エマニュエル大使はホワイトハウスからソーシャルメディアへの投稿を止めるように指示されたかどうかについては明言を避け、代わりに前日のホワイトハウスのカート・キャンベル　インド太平洋調整官のコメントを記者に紹介した。

キャンベル氏はNBCの取材に対し、エマニュエル大使のことを「スーパースター」であり、「卓越した能力をもって働く優秀な米国代表」であると述べた。

「もっと大きくかつ重要な問題なのは、3週間半後、皆さんと私がここに立っているのに、国防相がどこにいるのかわからないということです」とエマニュエル大使は述べた。

ロイター