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ガザ、「食料も水もない」=搬入経路の拡大を―WFP幹部

支援物資の搬入経路を増やすべきだと強調した。(AFP)
支援物資の搬入経路を増やすべきだと強調した。(AFP)
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09 Nov 2023 09:11:42 GMT9
09 Nov 2023 09:11:42 GMT9

イスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘が激化する中、来日した国連世界食糧計画(WFP)のクラメルト事務局次長は8日、時事通信のインタビューに応じ、パレスチナ自治区ガザについて「日に日に悲惨さを増しており、食料も水も、燃料もない」と窮状を訴えた。支援物資の搬入経路を増やすべきだと強調した。

イスラエル政府は食料と水、医薬品といった人道支援物資に限り、エジプト側からの搬入を容認すると説明しているが、実際に通行ができたトラックは少ない。クラメルト氏によると、WFPはガザ市民に対し小麦粉、パンやパスタに加え、豆の缶詰などすぐに食べられる食料を配布しているが、到底足りないのが実情。また現地では、燃料の供給途絶で主食のパンの製造が著しく制限されているという。

クラメルト氏は「ほぼ全ての生活必需品が不足している」と危機感を表明。現在はガザとエジプトを結ぶラファ検問所に限られている物資の搬入口を複数設ける必要があると指摘した。

一方、ロシアによるウクライナ侵攻などを受けて物価が高騰し、最近ではコメの国際価格の急上昇も懸念されている。WFPでは物資の調達コストが増加する中、中東やアフリカなどの途上国に十分な量の食料を提供できていない。クラメルト氏は日本の政府や民間団体に対し、WFPへの資金面での支援拡大を訴えた。

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