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ドバイのロボティクスイベント、日本チームに母国の台風を一時忘れさせる

チームジャパンは開幕2試合で敗北したものの、このイベントの見通しに関する極めて前向きな考えは少しも失われていない。
チームジャパンは開幕2試合で敗北したものの、このイベントの見通しに関する極めて前向きな考えは少しも失われていない。
28 Oct 2019 12:10:00 GMT9

アラブニュース、ドバイ

チームジャパンは、ドバイで開催されている世界的なロボティクスと人工知能の競技会の間、自らの情熱に浸って夢中になれるチャンスに感謝している。

これは、台風「ハギビス」の余波に揺れた母国での3週間から解放してくれる、ありがたい救いにもなるだろう。

ドバイ未来基金の主催する「ファースト・グローバル・チャレンジ2019」は10月24日から27日まで開催されており、191ヶ国から1,500人の若者が一堂に会して海洋汚染との闘いに参加した。競技会のテーマは、「海のチャンス:陸地によって結ばれ、海によってつながる」だ。

「私の国で現在起こっている全てのことを考慮すれば、今後の自然災害との闘いにおけるロボティクスの重要性は以前にも増して明確になりました」と、チームジャパンの16才のエンジニア、ルフォト・コボは話した。

過去3週間で起こった大洪水や地すべり、集中豪雨は、82人にも上る死者を出した。チームの中には、友人の家がこの自然災害の被害を受けた者もいる。しかしチームジャパンは、今でも未来について楽観的なままだ。

「新たなロボットを作ったり、プロセスに人工知能を組み入れたりする私たちのスキルは、これまで想像されたことのない方法で必要な被害対策を提供します。そして将来のハリケーンや自然災害に対応する能力において極めて重要であることを証明するでしょう」と、ルフォトは言う。

チームジャパンは開幕2試合で敗北したものの、このイベントの見通しに関する極めて前向きな考えは少しも失われていない。

「このような規模の世界的なイベントに参加することは、計り知れないほど大きな学びのチャンスです。全てのチームが目的という観点からは似通ったロボットを設計したとしても、各チームがその作品に対して作るさまざまなバージョンを観察するのは素晴らしいことです」と、ルフォトは話す。

ゴミを拾い上げ、廃棄物を便利に処理できるように設計された車輪付きのロボットを製作したチームの一員であるルフォトは、ロボティクスに対する情熱が自分をドバイの世界的なイベントに連れてくることになるとは思ってもみなかった。

「これまで両親は私の夢を信じられないほど支援してくれました。2人が私と一緒にここにいるのは、素晴らしい瞬間です」と、彼は話した。

ルフォトはいつの日か、手足を切断した人たち、特にここ数年日本を苦しめてきた自然災害の被害を受けた人たちのために、節電義手や節電義足を作ることを計画している。

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