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日本の駐レバノン大使が自宅で流れ弾を発見、空爆について警告

レバノンのバアブタにある自宅に落ちた流れ弾を手にする日本の駐レバノン大使大久保武氏。(ツイッター)
レバノンのバアブタにある自宅に落ちた流れ弾を手にする日本の駐レバノン大使大久保武氏。(ツイッター)
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11 Oct 2022 12:10:42 GMT9
11 Oct 2022 12:10:42 GMT9

アラブニュース・ジャパン

レバノン人は、感情的な出来事に向き合う時の独特の方法を持っている。祝福すべき出来事から来る喜びや、悲しい出来事から生じる憂鬱、政治的立場にある人物の起訴や市民の不安から生じる怒りや強い感情など、これらが入り混じった時、彼らは銃を手に取り、空に向けて発砲してそれを表現する。

この伝統はアラブ諸国の多くで実践されている。これは一般的でありながら生命の危険を伴うなものであり、流れ弾による意図せぬ負傷者や死亡者が多く発生しているため、厳しい調査が行われている。

レバノン山エリアのバアブダにある日本の駐レバノン大使大久保武氏の自宅に、空に向けて無作為に発射された弾丸が意図せず着弾した。今年2度目となるこの出来事を受け、大使はレバノンの流れ弾について改めて警告を発した

「私の住居が流れ弾にさらされたのは 2 度目であり、銃弾はおそらくカラシニコフ型のものだ。今回は弾丸が跳ね返り、家のホールに着弾したが、負傷者は出ていない。ここで起こっていることについては、とても悲しく思う。このような出来事が他人に危害や悲劇をもたらさないように、空中に向けた発砲をやめてほしい」大久保氏はツイートでこう述べた。

5月に大久保氏は議会選挙の結果が発表された後、自宅の庭で祝砲によるものと思われる流れ弾を発見した。

「私の庭に弾丸。おそらく祭りで発射されたものだろう。開かれた場所でも危険はあります。気をつけてください!」大久保氏はツイートで警告した。

どちらの出来事でも負傷者は出ておらず、大久保氏の自宅が弾丸の着弾地点として意図的に標的にされたわけでもないが、この出来事は、広範かつ頻繁に行われている活動の性質を示しており、これにより、意図しない多数の死者が出ている。

レバノンでは祝砲を撃つことは違法であり、1959年の法律によれば、「銃の認可を受けているかどうかにかかわらず、住宅街や群衆の中で発砲した者は誰でも」3年以下の懲役または罰金に処されると規定されている。

政府はまた、空中に向け発砲した人々を警察が逮捕したり、そのような発砲者を報告するためのホットラインを設けたりするなど、この慣行を思いとどまらせるための措置を講じている。

しかしながら、武器、弾薬は広く出回っており、民間人による武器購入は容易であるため、このような伝統は根強く残っており、そのような手段は効果がない。

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